改修の手を施すことで、コースがバージョンアップするという例を紹介。標高1200メートル、北軽井沢に位置する太平洋クラブ軽井沢リゾートの浅間コースは、昨年1年間をかけてリニューアルを敢行した。
画像: 改修後の太平洋クラブ軽井沢リゾート浅間コース.18番ホール。かなりの変貌を遂げた

改修後の太平洋クラブ軽井沢リゾート浅間コース.18番ホール。かなりの変貌を遂げた

改修前に比べて、バンカーの縁がきれいになり、プレーヤーが見やすくなった

画像: 改修前の太平洋クラブ軽井沢リゾート浅間コース18番

改修前の太平洋クラブ軽井沢リゾート浅間コース18番

改修を担当したのは"オープンドクター"と敬意をもって称されるリース・ジョーンズ氏だ。

著名なコース設計一家に生まれ、エール大とハーバード大を修了した俊英。出世作は88年に全米オープンが開催されたザ・カントリークラブの改修で、その後も全米オープン開催コースの改修に携わってきた。

日本では太平洋C御殿場Cや静岡CC浜岡Cなどで腕を振るった。

リスク&リワードの設計コンセプトを根底に持ち、「バンカーは戦略、ロケーションを形成する重要なハザード」は持論の一部である。浅間コースの改修ポイントもまた、バンカーの配置変更と18番をシグネチャーホールに生まれ変わらせることだった。

各ホールのバンカーの縁をきれいにカットし、アンジュレーションをつけ、砂を少しでもプレーヤーに見せることによって心理的圧迫をかける。

さらにロケーションとしても映える。18番はその集大成ともいえ、ティー周りやフェアウェイラインから、バンカーはもちろんグリーン周りまですべて見直した。熱戦が終わり18番を振り返ると、そこには浅間山を望むこととなる。

同リゾートは1975年開場。設計は名匠・加藤俊輔。今回の改修は加藤の作品の雰囲気を生かしながら、ナチュラルに直したといえるだろう。

コースもだが、ホテルラウンジも変貌。セルフバースタイルにし、絵画や書籍を並べることでゴルフミュージアムの雰囲気を醸し出している。

今年8月下旬にはシニアツアーも開催され、トーナメントコースとしての真価も試されよう。猛暑知らずの北軽井沢に、生まれ変わったリゾートをのぞくのも一興だろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年8月6日号「バック9」より

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