タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第37回は、黄金の縞馬(しまうま)と名付けられた1本を紹介する。
GOLDEN ZEBRA
スコッティキャメロンのヘッドの素材としては、303ステンレススチール、カーボンスチール、SSS、GSSなどがよく知られているが、数は少ないもののDSS(ダマスカス ステンレススチール)の素材のパターも存在する。
ダマスカス ステンレススチールというのは、木目状の模様が特徴の鋼材で、その美しさから近年では包丁やナイフの素材としても人気を集めている。
写真のパターは、そのDSS素材のタイムレスである。クロマチックブロンズのヘッドにクロマチックブルーのネックが映える、ビーチ(スリット)特有の打感が特徴の一本だ。
デザイナーのキャメロン氏には、ブロンズカラーのヘッドに浮かんだダマスカスの模様が、「黄金の縞馬」のように見えたのであろう。バックフェースのバンパー部分には「GOLDEN ZEBRA」の文字が刻まれている。
それは、サバンナに沈む夕陽に照らされた縞馬の背中であろうか。なんとも素敵なニックネームを授かったパターであった。
PHOTO/Takanori Miki
THANKS/スコッティキャメロンゴルフギャラリージャパン
※週刊ゴルフダイジェスト2024年8月6日号「キャメロンマニア宣言」より