タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ第4回、「サークルTを知っていますか?」
画像: 使い込まれたサークルLのパター。サークルLのパターやヘッドカバーは、親しいプレーヤーに譲られたものと、わずかに市販されたものだけなので、非常に希少だ

使い込まれたサークルLのパター。サークルLのパターやヘッドカバーは、親しいプレーヤーに譲られたものと、わずかに市販されたものだけなので、非常に希少だ

スコッティキャメロンといえば、ツアーパターの『サークルT』が有名だが、ほとんど流通していないものの『サークルL』というスタンプも存在する。これは元々、デザイナーであるキャメロン氏が、友人や知人のために遊び感覚でデザインしたもので、ロゴの‟L”は‟Loser(ルーザー)”。つまり、敗者を意味している。

ゴルフというゲームは、ひとたび試合を行えば、多くの敗者が生まれる。ある意味、ほとんどのプレーヤーは、それに甘んじることになるわけだ。

キャメロン氏は、そこに光を当て、このパターを親しいプレーヤーに譲り渡していた。しかし、心優しい妻のキャシーさんは、「ルーザー」という言葉はあまり好ましくないと感じてしまう。それを知ったキャメロン氏は、このロゴを刻印することをやめたのだという。

画像: サークルL のロゴが刻まれたヘッドカバー。スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン所蔵

サークルL のロゴが刻まれたヘッドカバー。スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン所蔵

市場ではめったにお目にかかれない、サークルLのスタンプ。そのパターを手にする日を夢見て、マニアたちはただ果てしなく垂涎の想いに駆られる。

タイガーのイメージで作ってもらいました。

国内ツアーで7勝を挙げている今野康晴も、大のキャメロンマニア。今野のコレクションの一部を見させてもらいつつ、説明してもらった。

画像: 今野康晴。73年生まれ。日本大学出身。96年にプロ転向。正確なショットを武器に、ツアー通算7勝

今野康晴。73年生まれ。日本大学出身。96年にプロ転向。正確なショットを武器に、ツアー通算7勝

「ボクの一番のお気に入りは、2000年頃に作ってもらったニューポート2 GSSのツアープロトタイプです。これは、『タイガーと同じイメージで作ってください』とお願いしたもので、優勝こそないものの、形が一番好きで、試合でもよく入ったパターです」(今野・以下同)

画像: ニューポート2 GSSツアープロトタイプ。今野の一番のお気に入りだが、09年に武蔵CCで行われた日本オープンでプレーオフに敗れるという、悔しい思い出も

ニューポート2 GSSツアープロトタイプ。今野の一番のお気に入りだが、09年に武蔵CCで行われた日本オープンでプレーオフに敗れるという、悔しい思い出も

「ほかにも打感や重さの違うニューポートタイプのもの、ニューポート2タイプのものを何本か持っています。なかには見た目がほとんど変わらないものもありますが、ボクのなかでは、構えた印象もフィーリングもまったくの別物。このなかから、そのときどきの調子に合わせて、一番イメージが出るものを選んで使っているのです」

画像: 今野のナンバー2はニューポートGSSツアープロトタイプ(左)。トップラインのマジック線はジョーダン・スピースを真似たもの。これで顔の印象が変わり、構えやすくなったという。ナンバー3はTimeless GSSツアープロトタイプ。打感を軟らかくするために、後からフェースのミーリングを深くしてもらった

今野のナンバー2はニューポートGSSツアープロトタイプ(左)。トップラインのマジック線はジョーダン・スピースを真似たもの。これで顔の印象が変わり、構えやすくなったという。ナンバー3はTimeless GSSツアープロトタイプ。打感を軟らかくするために、後からフェースのミーリングを深くしてもらった

「ボクがキャメロンを選ぶ最大の理由は、そのカッコよさ。次が打感、フィーリングなどの実用性です。学生の頃、初めて市販モデルのニューポートを買ってから27年が経ちましたが、これからもキャメロンを使い続けたいと思っています」

※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月10日号、10月17日号より(PHOTO/Takanori Miki THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン、京葉CC)

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