千葉県・富士市原GCで行われたステップ・アップ・ツアー第10戦「カストロールレディース」の最終日。今大会は連日、猛暑による雷雨の予報があったが、雨に降られることなく、3日間競技は終了。優勝したのは首位タイでスタートした山本景子。2021年うどん県レディース以来、3年ぶりの勝利となった。
画像: 山本が「勝敗に大きく影響した」と語った9番のバーディパット

山本が「勝敗に大きく影響した」と語った9番のバーディパット

最終日のプレーを振り返った山本は、「久しぶりの最終日最終組でした。とにかく楽しもうという気持ちでスタートしたのですが、今日はティーショットが思うようにいかず、右に行くことが多かったので、我慢のゴルフになりました。2番でボギーがきてしまい、前半はイーブンで上がりたかったので9番のバーディはすごく大きかったです。途中でもバーディチャンスはあったんですけど、思うようなインパクトができず、なかなか入らなくて……。でも9番のパットを打つ前に大丈夫かもという予感があって、それで思うように打てました。その流れが10番のイーグルにつながったと思います」。

画像: 優勝した山本と、同組で回った小野祐夢。「裕夢ちゃんとは地元が一緒というのですごく回りやすかったです」

優勝した山本と、同組で回った小野祐夢。「裕夢ちゃんとは地元が一緒というのですごく回りやすかったです」

10番を終え、13アンダーまでスコアを伸ばした山本だったが、11番、16番、17番でボギーとなり、2位に1打差まで迫れる展開に。

「18番のティーイングエリアでスコアボードを見たら1打差でした。18番はティーショットが少し気持ち悪い部分もあったんですけど、しっかり打つことだけを考えました。セカンドはグリーン奥で、下り傾斜のファーストパットは、すごいショートしちゃって。手が動かなかったですね。2mくらいのシビアなパーパットでしたが、きっちり決められてホッとしました」

3年ぶりの優勝となった山本は、「初優勝した翌年からショットが上手くいかなくなって、自分でもどうしていいのか、わからない状態でした。ずっと苦しい時期が続いていましたが、徐々に良くなっている実感はありましたし、ここ最近は初日とかスコアも出ていたので、あとは気持ちだけかなって。いちばんの悩みは、力みなんです。どうしても力で打ちにいくことが多くなって、それがミスになっていました。腕は使わず体でターンして一体感を持って振るように今も意識しています。本当にこの優勝は嬉しいです。今年の目標は複数回優勝ですので2勝目、3勝目ができるように頑張りたいです。

3年の間に友達や後輩が優勝して、やったねーって喜んでいる側でしたが、今回はみんなに出迎えてもらえて、それがすごく嬉しかったです。

昨日の夜から絶対に勝つって決めていました。気持ちで負けるとダメだと思ったので『勝つぞ』『勝つぞ』って。だからボギーが先行しましたけど、ずっと落ち着いてプレーできました」

画像: ドライバ―の飛距離は260ヤード(キャリー250ヤード)。飛距離が武器という山本はパー5で2回イーグルを奪取。最終日以外はイメージ通りに打てていたという

ドライバ―の飛距離は260ヤード(キャリー250ヤード)。飛距離が武器という山本はパー5で2回イーグルを奪取。最終日以外はイメージ通りに打てていたという

女子プロ人気からステップ・アップ・ツアーは次戦の8月22日~8月24日に鳥取県・大山平原GCで開催される「山陰ご縁むす美レディース」でようやく折り返しに。明日のトッププロを目指す女子プロたちがしのぎを削るステップ・アップ・ツアーにも今後も注目だ!

最終日成績
優勝 山本景子 11アンダー
2位  岩橋里衣 10アンダー
3位T 若林舞衣子 9アンダー
3位T 平岡瑠依 9アンダー
3位T サイ・ペイイン 9アンダー
6位T 権藤可恋 8アンダー
6位T 吉澤柚月 8アンダー

撮影/大澤進二

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