成長し続ける貞方ファミリー
プロゴルファー、アマチュアゴルファー、ジュニアゴルファーが同じ舞台で戦う貴重な試合「八光カップ第4回大阪オープン」が7月29日、大阪府の太子CCで開催された。
15歳以下の子どもたちがゴルフを楽しみながらエチケットやマナーを学び、コミュニケーション力を身につけてほしいという願いから生まれた大会で、スタート表には男女プロのほか、元メジャーリーガーの松坂大輔や元日テレアナウンサーで、松坂大輔と甲子園で名勝負を演じた上重聡などのアマチュアのほか、ジュニアの名がズラリ。
チェックしていくと「貞方」の名が3つ。1つはもちろんプロゴルファー・貞方章男(45)だが、もう二人「貞方俊輝」「貞方泉輝」とあるのは、実は貞方の長男と次男。俊輝君は中2、泉輝君が中1。2人とも貞方とほとんど背丈の変わらないスラリとした長身。競技ゴルフを始めて2年ほどだが「プロゴルファーになりたいです」という。
この日のスコアは貞方(章男)が38・32の70、俊輝君も37・33で70、泉輝君が45・37で82。貞方はバックティーから、息子二人はレギュラーティーからとはいえ、その実力は十分。試合後、貞方は「長男とタイスコアで。負けなくて良かったよ」と話しながら、終始笑顔でラウンド中とは打って変わったお父さんの顔。
会場には小学4年でまだ試合に出られない(試合は中1から)大輝君も来場。パットのライン読みが得意で、練習グリーンで「ちょっとこっち」と父にアドバイス。4人でラウンドをするので、父と息子の話題には事欠かないという。しかも一緒に来場した“一家のお姫様”長女の菜綺(なつき)ちゃん(3)は、父によれば「負けず嫌いな性格」で、すでに父と兄の様子に興味津々というから将来有望!?
「プロやアマチュア、ジュニアが回れる貴重な大会。すごくいいと思います」と貞方。大会後は全員参加の表彰式が行われ、表彰されたプロやジュニアは壇上で挨拶し、ほかの参加者とコミュニケーションをとる。大人たちはコースやクラブハウスでのマナーや身だしなみ、コミュニケーションなど、ジュニアに見られて恥ずかしくない“大人らしさ”をいっそう心がける。子どもたちの目で、大人も磨かれる場でもある。
ちなみに、貞方家の長男、俊輝君はジュニアの部3位入賞。壇上でマイクを握り、自分の言葉でしっかり挨拶。父の同僚や先輩のプロたちも「ああ、貞方の……」と温かい拍手を送った。こんな1コマが少年を1歩大人にする。実はこれこそ「大阪オープン」の狙い。
夏休みは、みんなの成長のチャンス。みなさんも何かにチャレンジしてみませんか?