ルーキーイヤーの2勝以来、2年ぶりに3、4勝目を続けて挙げた川﨑春花。ボールはブリヂストン契約だが、クラブ契約はフリー。ドライバーとフェアウェイウッドのSIMグローレ、アイアンのMizuno Pro719はアマチュアだった高校生時代ら使っているクラブだ。
画像: かわさき・はるか/2003年5月生まれ。京都府出身。大阪学院大学高校を経て2022年プロ入り。その年に新人で2勝を挙げる。今季はミネベアミツミと大東建託・いい部屋ネットで2大会連続優勝。通算4勝

かわさき・はるか/2003年5月生まれ。京都府出身。大阪学院大学高校を経て2022年プロ入り。その年に新人で2勝を挙げる。今季はミネベアミツミと大東建託・いい部屋ネットで2大会連続優勝。通算4勝

「高校1年から使っています。持ち球はドローですが、このドライバーだと曲げ幅もコントロールできて、こういう振り方をしたら、こういう球が出る、って信じ切って使えるので、狭いホールでもドライバーで打っていきます。ニューモデルを試すことがあっても、結局、このドライバーに戻してしまうんです」(本人)

画像: SIMグローレ×IMIDE AND SUNS。今季の平均飛距離は243.38ヤード(33位)、フェアウェイキープ率は69.87%(23位)。トータルドライビングは6位。信頼して使い続ける一本

SIMグローレ×IMIDE AND SUNS。今季の平均飛距離は243.38ヤード(33位)、フェアウェイキープ率は69.87%(23位)。トータルドライビングは6位。信頼して使い続ける一本

ロフトは10.5度、シャフトはセブンドリーマーズ(現IMIDE AND SUNS)で、スペックの詳細は不明とのこと。フェアウェイウッドもSIMグローレの3W、5W、7W(セッティング写真)を入れているが、試合では7Wを抜くことが多い。アイアンも高校時代から愛用し、ミズノのヘッドに東京都葛飾区のシャフトメーカー、シンカグラファイトのレクシアというシャフトを挿している。

画像: Mizuno Pro719は2018年発売。当時のミズノの軟鉄鍛造アイアン史上、最高反発性能のモデルだった。LEXIAシャフトは1フレックスで硬さはS相当

Mizuno Pro719は2018年発売。当時のミズノの軟鉄鍛造アイアン史上、最高反発性能のモデルだった。LEXIAシャフトは1フレックスで硬さはS相当

同社の担当者に聞くと、「取引先の京都のゴルフショップを通じてアマチュア時代から使ってくれていました。体を故障した時期があり『体に負担がかかりにくいシャフトに』と、レクシアを選んだと聞いています。川﨑プロに初めて会ったのはプロになった年のCATLadiesの会場。各番手のスペックの流れだけ再チェックしましたが、その直後、ステップ・アップ・ツアー(山陰ご縁むす美レディース)で優勝、9月には日本女子プロで初優勝したこともあり、とても印象に残っています」

画像: ショット中心の48度はアイアンと同じLEXIAシャフト。アプローチ中心の52、58度はN.S.プロ850GH neoのS

ショット中心の48度はアイアンと同じLEXIAシャフト。アプローチ中心の52、58度はN.S.プロ850GH neoのS

昨年は違うシャフトを挿した時期もあったが、今季は開幕からこの仕様。そして、再び2勝したことからも相性の良さは明らか。6IからPWだけでなく、ロフト52度のJAWSウェッジにもこのシャフトを挿している。

画像: 市販モデルとは異なるクランクネックホーゼルのAi-ONE MILLED SIXプロト。ソールの"CH"はクランクホーゼルの略

市販モデルとは異なるクランクネックホーゼルのAi-ONE MILLED SIXプロト。ソールの"CH"はクランクホーゼルの略

パターはAi-ONE MILLEDシリーズのマレットタイプ。ツアー前半、パットの調子が上がらず、同じシリーズの角型マレットを使ったりもしていたが、2勝はこのパター。市販品とはネック形状が違うプロトタイプ。

序盤、グリーンに苦しんだこともあり現在の平均パット数は29.7311のツアー60位だが、自信を取り戻した後半のパットも見ものだ。

画像: 3W・5W・5U・6Uのセッティング。FW(SIMグローレ)はアッタスMB、UT(スリクソンZX MkⅡ)はスピーダーTRを挿す

3W・5W・5U・6Uのセッティング。FW(SIMグローレ)はアッタスMB、UT(スリクソンZX MkⅡ)はスピーダーTRを挿す

1W/SIMグローレ(10.5度)・IMIDE AND SUNS
3W・5W/SIMグローレ(15・18度)・アッタスMB FW(55S)
5U・6U/スリクソンZX MkⅡ(25・28度)・スピーダーTR HYBRID(75S)
6I~PW/Mizuno Pro 719・シンカグラファイトLEXIA IL7 LT(S相当)
GW/JAWS RAW(48度)・シンカグラファイトLEXIA IL7 LT(S相当)
AW・SW/JAWS RAW(52・58度)・N.S.プロ 850 GH neo(S)
PT/オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX プロト(3度)
BALL/ツアーB X
※スペックは編集部調べ ※スペックとスタッツは8月1日時点のもの

※週刊ゴルフダイジェスト2024年8月20 27日合併号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara)

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