「高校1年から使っています。持ち球はドローですが、このドライバーだと曲げ幅もコントロールできて、こういう振り方をしたら、こういう球が出る、って信じ切って使えるので、狭いホールでもドライバーで打っていきます。ニューモデルを試すことがあっても、結局、このドライバーに戻してしまうんです」(本人)
ロフトは10.5度、シャフトはセブンドリーマーズ(現IMIDE AND SUNS)で、スペックの詳細は不明とのこと。フェアウェイウッドもSIMグローレの3W、5W、7W(セッティング写真)を入れているが、試合では7Wを抜くことが多い。アイアンも高校時代から愛用し、ミズノのヘッドに東京都葛飾区のシャフトメーカー、シンカグラファイトのレクシアというシャフトを挿している。
同社の担当者に聞くと、「取引先の京都のゴルフショップを通じてアマチュア時代から使ってくれていました。体を故障した時期があり『体に負担がかかりにくいシャフトに』と、レクシアを選んだと聞いています。川﨑プロに初めて会ったのはプロになった年のCATLadiesの会場。各番手のスペックの流れだけ再チェックしましたが、その直後、ステップ・アップ・ツアー(山陰ご縁むす美レディース)で優勝、9月には日本女子プロで初優勝したこともあり、とても印象に残っています」
昨年は違うシャフトを挿した時期もあったが、今季は開幕からこの仕様。そして、再び2勝したことからも相性の良さは明らか。6IからPWだけでなく、ロフト52度のJAWSウェッジにもこのシャフトを挿している。
パターはAi-ONE MILLEDシリーズのマレットタイプ。ツアー前半、パットの調子が上がらず、同じシリーズの角型マレットを使ったりもしていたが、2勝はこのパター。市販品とはネック形状が違うプロトタイプ。
序盤、グリーンに苦しんだこともあり現在の平均パット数は29.7311のツアー60位だが、自信を取り戻した後半のパットも見ものだ。
1W/SIMグローレ(10.5度)・IMIDE AND SUNS
3W・5W/SIMグローレ(15・18度)・アッタスMB FW(55S)
5U・6U/スリクソンZX MkⅡ(25・28度)・スピーダーTR HYBRID(75S)
6I~PW/Mizuno Pro 719・シンカグラファイトLEXIA IL7 LT(S相当)
GW/JAWS RAW(48度)・シンカグラファイトLEXIA IL7 LT(S相当)
AW・SW/JAWS RAW(52・58度)・N.S.プロ 850 GH neo(S)
PT/オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX プロト(3度)
BALL/ツアーB X
※スペックは編集部調べ ※スペックとスタッツは8月1日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年8月20 27日合併号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara)