再三のピンチを凌ぎ6バーディを奪って上位争いに浮上したコーの最終ホール。もう1つバーディが欲しいパー5でボギーを叩き「ちょっと最後でつまずきましたね(苦笑)。最後より途中でボギーが出たほうがましですが、全体的に今日はすごく良いプレーができたので納得しています」。
コース攻略の鍵は「いかにフェアウェイをキープするか」。それでも上手くいかないこともある。たとえば1番パー4ではティーショットを右のラフに打ち込み2オンならず。しかし手前からのアプローチを寄せてパーをセーブした。
「後半もいい寄せワンがいくつかあったし、パーをセーブするのはバーディと同じくらい重要な意味を持つことがあります」
初日は前の組で回る地元フランスのセリーヌ・ブティエが盛大な応援を受け7アンダー65をマーク。その光景を目の当たりにしたコーは「まるで彼女だけ違うコースを回っているようでした」と目を丸くした。
しかし2日目に5アンダー67をマークすると(初日はイーブンパー)「私も(ブティエと)同じようなスコアが出せるかもしれない、という希望が持てました」とコーはいう。

五輪マークの前で写真に納まるリディア・コー(PHOTO/Getty Images)
3大会連続のメダル獲得に加え彼女には今週もう1つ達成したいミッションがある。それはゴルフ殿堂入り。
殿堂入りはツアーでの優勝や各賞受賞などで付与されるポイントの合計が27ポイントに達するのが条件。現在コーは26ポイントを保持しており、金メダル獲得なら1ポイントを加算し、条件をクリア。27歳での殿堂入りが決まる。
その点について本人は「コースが難しすぎて(メダルや殿堂入りを)考える余裕がありません。金メダルを獲って殿堂入りできるなら最高ですけれど、目の前にまだやらなくてはならないことがいくつもあります」。
無観客だった東京とは対照的に何万人ものギャラリーが応援に駆けつけ「とてもクールな雰囲気です」。この雰囲気を楽しみながら“元祖天才少女”が偉業を目指す。
チームジャパンとリディア・コーの第3ラウンドスタート時間
日本時間16:33~/笹生優花
日本時間19:17~/山下美夢有
日本時間19:39~/リディア・コー
●放送予定(8月9日11時現在)
8月9日/第3ラウンド
・TVer(ライブ/15:50~)
8月10日/第4ラウンド
・TVer(ライブ/15:50~)