会場のル・ゴルフナショナルがトリコロールカラー(フランス国旗)に染まった。パリ五輪女子ゴルフ初日は地元期待のセリーヌ・ブティエがただひとり別のコースを回っているような好調ぶりで、8バーディ(1ボギー)を量産。後続に3打のリードを奪い単独トップに立った。一方東京五輪の金メダリストで今季6勝のネリー・コルダはグリーン上で苦しみ3バーディ、3ボギーのイーブンパー、13位タイからのスタートとなった。

ギャラリーの盛大な応援に応えたブティエはパットが冴えて8バーディ、1ボギーの7アンダー65をマーク。単独トップに立つと「どんな展開になるかわかりませんでしたけれど、いいスタートが切れて大満足です」と声を弾ませた。

しかしファンの応援はうれしい反面プレッシャーでもある。「これだけ応援されると確かに難しい面もありますが、先週の男子の試合を見て、どれだけ盛り上がるのかが想像できていたので心の準備はしていました。あまり惑わされず自分のプレーに集中するだけです」

画像: 地元フランスの声援に応えるセリーヌ・ブティエ(PHOTO/Getty Images)

地元フランスの声援に応えるセリーヌ・ブティエ(PHOTO/Getty Images)

昨年やはりフランスで開催されたアムンディ・エビアン選手権では応援を力に変え地元優勝を果たしている。

「応援してくれるファンをがっかりさせたくない。悪いプレーは見せたくない一心です。明日からも同じようなプレーができれば」と30歳の中堅選手は前を向いた。

五輪連覇がかかるネリー・コルダはバーディとボギーが同じ数のラウンドに不満を爆発させた。

「グリーンがすごく遅いんです。3パットを4回もしてしまいました。普通に打つと必ず30センチショートしてしまう。練習グリーンとも速度が違うのでアジャストするのが難しかった」と嘆いた。

画像: 最終18番グリーンでラインを読むネリー・コルダ。この日はパッティングに苦しんだ(PHOTO/Getty Images)

最終18番グリーンでラインを読むネリー・コルダ。この日はパッティングに苦しんだ(PHOTO/Getty Images)

コルダ家は父ペテロさんがテニスの全豪オープン覇者で元世界ランク2位。母レジーナさんは88年のオリンピックにテニスのチェコ代表として出場した経験がある元プロテニスプレーヤー。姉ジェシカは前回ネリーと一緒に東京五輪に出場しており、弟セバスチャンはテニスの世界ランク18位につけている。

アスリート界の超エリートファミリーだがこんなことをコルダはいっている。

「うちの家族は女性のほうが強いんです。オリンピックを経験しているのは女性陣だけ。父と弟はオリンピアンじゃないですから(笑)」

初日を終えてブティエと7打差。とはいえ男子ではコルダと同じく今季6勝の世界ナンバー1、スコッティ・シェフラーが最終日4打差を逆転し金メダルを獲得している。つまり最後まで何が起きるかわからないということだ。

5試合連続優勝したシーズン前半の勢いはないが世界ランク1位の意地にかけ2日目以降エンジン全開で挑む。

チームジャパン、セリーヌ・ブティエ、ネリー・コルダの第2ラウンドスタート時間
日本時間16:44~/笹生優花
日本時間16:55~/セリーヌ・ブティエ
日本時間17:11~/山下美夢有
日本時間18:55~/ネリー・コルダ

●放送予定(8月8日8時現在)
8月8日/第2ラウンド
・NHK総合(録画/22:00〜)
・NHK総合サブ(録画/23:39〜)
・NHK総合(録画/23:45〜)
・TVer(ライブ/15:50~)

8月9日/第3ラウンド
・TVer(ライブ/15:50~)

8月10日/第4ラウンド
・TVer(ライブ/15:50~)

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