クラブに助けてもらうことで、プレッシャーが消えた
早くも6Iから下の番手をP7CBにチェンジした石坂プロ。
「僕は今までブレード型を使っていたのですが、やっぱりレギュラーツアーの硬くて速いグリーンに止めるのがシビアになってきたんです。このアイアンを使い始めて、少しだけクラブに助けてもらうことで、コースマネジメントにも集中しやすくなり、戦いやすくなりました。P7CBはとにかくやさしいんです」
“やさしい”と言ってもいろんな解釈がある。石坂プロの言う“やさしさ”とは?
「どんなライからでもしっかり球が上がってくれることです。球が上がる=イメージ通りのショットが打ちやすくなる、ということで、僕にとっては大きなことなんです。アドレスしたときに『ダフったらどうしよう』『とりあえずセーフティな場所に落とそう』とネガティブな印象を持ってしまうと攻めのゴルフができなくなってしまう。構えたときに“やさしい”と感じられる見た目や、打った後に”しっかり球が上がる“ことが重要なんです。P7CBは、そんな僕にとっての”やさしい“アイアンです」
構えたときに“やさしい”と感じながらも、顔の良さもP7CBの魅力だと言う。
「僕は少し厚めのトップブレードが好きなんです。構えたときの安心感が段違いに良いですし、深いラフでもしっかり球にコンタクトできそうで、イメージ通りのショットが打てるんです。P7CBはやさしさもありながらとにかく打感が良いです。それでいて操作性も高いので、当分ほかには替えたくないですね」
驚くほど抜けがいいから深いラフも怖くない!
石坂プロとは対照的に上から打ち込むタイプというのがツアー屈指の飛ばし屋、新村駿プロ。現在はP7MBを使っているが、P7CBを検討しているという。
「メチャクチャ上から打ち込んでも、P7CBは全然突っかかる感じがしない。バウンスが効いてとにかく抜けがいい! ヘッド形状が小ぶりということもありますが、どんなライからでも打ちやすそうです。P7CBは中空アイアンよりも縦の距離感が合わせやすく、ストレートネックなのでターゲットへ構えやすい。より実戦的なアスリートアイアンだと思います」
飛距離を抑えながら攻められるのが魅力という新村プロ。
「P7CBはMBよりも球を押してくれる感覚があるので、めちゃめちゃラクです。僕は小さい頃から7Iは160-170Yと決めているので、あまり飛ぶアイアンが好きじゃないんです。その点、P7CBは飛距離を抑えながら攻められる。僕にとってこれは大きな魅力です」
ミスがミスにならないアスリート中空のP770
P7CBに続いて2人がテストをしていたのがニューP770。こちらは中空構造だが、2人の印象は良い意味で裏切られたという。
石坂「いま、わざとトウ寄りの下めに当てたんですけど、全然飛距離が変わらない。僕の感覚ではスピン量もさほど減ってない感じがします。つまり、ミスショットがミスにならない“やさしさ”がありますね。中空のイメージは『ミスに強い』『弾いて飛ぶ』ことなのですが、変に飛びすぎることがなく、イメージ通りの縦距離が打てます。それって僕らには重要なことなので、かなり好印象でした」
新村「P7CBと同じですが、抜けが抜群にいい! 上から入れてもスピンが入りすぎる心配もないし、イメージ通りの球が打てます。それと顔がとにかくいい! いい意味で中空感がまったくないので、スーッと構えられます。P7CBをメインにして、4Iから上をP770にするというコンボを本気で考えています」
2人のプロが、P7CBとP770に共通してもった印象は”イメージ通りのキャリーが打てるやさしさ“だった。プロにとっては、イメージ通りの球筋で、イメージ通りのキャリーが、どんなライからでも打てるのが“やさしさ”の基準だという。この2モデルは、まさにツアープロが満足できる次世代のアスリートアイアンだということだろう。
アイアンの他にも注目アイテムを見つけた……
2人がともに絶賛していたのが、全天候モデルのプレイヤーズグローブだった。
石坂「このプレイヤーズグローブは、汗をかいても滑らないのがいいんです。合皮って、雨や水滴に強いというイメージでしたが、大量に汗をかくこの時期にこそいいんです。それでいて素手に近い感覚で振れるので、ほかに変える選択肢は考えていないですね」
新村「僕も石坂プロと同意見です。加えて汗がシミにならないのがいい。伸びることもないので長く使えるのもいいですね」
なるほど、アイアンとプレーヤーを繋ぐグローブにも2人のこだわりを感じた。
PHOTO/KOSUKE MORI