夏のラウンドは疲れが溜まる……そう感じるゴルファーは多い。2024年8月6日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、プロトレーナーの斎藤大介氏に、自宅で簡単にできるセルフマッサージを紹介してもらっている。ゴルフボールと靴下をつかってできる簡単なストレッチを、みんなのゴルフダイジェストでもお届けしよう。
画像: 簡単にできる! ラウンド後の疲れを残さないセルフマッサージ術【夏バテ解消&疲労回復】

教えてくれた人プロトレーナー 斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持ち、ヨガの国際資格RYT200も取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20 ~ 22年は渋野日向子の専属トレーナーとして活動。現在、国内外の選手をサポートしている。週刊ゴルフダイジェストで「らくらくゴルヨガ」を連載中

「夏のラウンドの疲れは “その日のうちに” ケアすることが大切」(斎藤氏)

「夏のゴルフは疲れる……」

多くのゴルファーはそう感じているだろう。だが、ボールを打ちながら18ホールをプレーするのは、夏も冬も同じである。むしろ暑さのため、夏のほうが乗用カートに乗る時間は長くなりやすく、歩く距離は短いかもしれない。それにも関わらず夏のゴルフが疲れると感じるのはどうしてなのか。週刊ゴルフダイジェスト誌で連載中の斎藤大介トレーナーに聞いてみた。

「夏場は暑さを感じると汗をかいて熱を発散し、体温を一定に保とうとしますが、屋外と屋内の温度差が激しいと体温調節が追いつかず、自律神経の働きが乱れます。それが疲れの原因になります」

だるい、寝不足、疲れる、食欲がない。これって夏バテ ?

「食べられない」「眠れない」ときは要注意

「夏バテは暑さによって自律神経の働きが乱れて起こる体調不良です。体温調節に不具合が生じて体内に熱がこもると食欲がなくなったり、眠りが浅くなりやすいです。食欲不振、睡眠不足は要注意です」(斎藤氏・以下同)

画像: 炎天下のゴルフでは夏バテが起こりやすい

炎天下のゴルフでは夏バテが起こりやすい

夏は体温を一定に保つために汗をかき、失われた水分を補わなければならないので水分の出入りが激しくなる。それを1日中繰り返すため、運動量だけで夏と冬の疲労度を比較することはできない。

「プロの場合、水分補給はしっかり行っていますが、水分摂取量が多くなるとお腹が空かないので食事を取れなくなる選手が増えます。食事を取らないと疲労を回復するための材料(栄養素)を体内に取り入れることができないので体重が減り、睡眠にも悪影響を及ぼします。体重が減って体力が低下すると、さらに疲れやすくなるという悪循環に陥ります」

斎藤トレーナーによると選手の疲労を回復するには睡眠・食事・ケア(マッサージ&ストレッチ)の3つが基本になるという。トレーナーは、睡眠と食事は専門分野ではないが、ケアによって疲労を取り除き、睡眠や食事を取りやすくさせることも可能なのだ。

「フィジカルケアも脳が疲労しているときと筋肉が疲労しているときでアプローチが少し異なるのですが、ゴルフは基本的に歩くスポーツですから脚に疲労が溜まります。その疲労を取り除くには脚の筋肉を中心にケアすることが大切。入浴で体を温めた後、ケアすると疲れが取れやすくなります。プロは体のケアをトレーナーに任せるケースが多いですが、アマチュアはそこまでできません。ですが、コツさえつかめば、自分の体を自分でケアすることができますよ」

疲労回復のポイントは「睡眠・食事・ケアの3つが基本です」

「体は動かせば動かすほど、疲労が溜まります。その疲労を取り除くには睡眠・食事・ケアの3つが大事です。栄養を補給し疲労の原因となる活性酸素を体外に除去し、十分な休養を取る必要があります」

ケアは大きく2種類

●マッサージ/筋肉を押してほぐす
●ストレッチ/筋肉を伸ばして緩める

「ケアで疲労を取り除く方法は、筋肉を押して(指圧)ほぐすマッサージと伸ばして緩めるストレッチの2種類があります。バランスよく使い分けることで筋肉が再び力を発揮できる状態に戻します」

画像: 夏場は水分補給を忘れずに!

夏場は水分補給を忘れずに!

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