政田夢乃は23年に5度目のプロテストで合格した北海道出身の24歳。レギュラーツアーデビューとなった「リゾートトラストレディス」で8位タイに入り60ポイントを獲得し、その実力を示した。第1回のリランキングで30位に入り「アースモンダミンカップ」から本格参戦し、6試合目となった「NEC軽井沢72トーナメント」の最終日、6打差の8位からスタートし6つスコアを伸ばし首位で迎えた最終ホールに池ポチャのダブルボギーとし、惜しくも1打差の2位と惜敗した。
その政田夢乃が選んだお気に入りの一本は、オデッセイ「Ai-ONE ジェイルバード ミニDBパター」。なかなかクラブを変えられないという政田だが、今オフにキャロウェイにてパターのフィッティングをしたところ、「見た目、転がり、振りやすさ」のどれをとってもハマったようだ。
「(フィッティングの)数値も良くなりましたし、見た目のカラーリングのおかげもあって、ショートパットがとてもよくなりました」(政田夢乃、以下同)
パターを見てみるとAIで設計したというフェースは芯から外れてヒットしても距離の落ち込みが少なく、ショートすることを最小限に抑えるという。濃紺と白がストライプになった「ジェイルバード」のカラーリングも構えやすさにつながっているようだ。
「NEC軽井沢72トーナメント」では3日間のトータルのパット数の平均は26パット。最終日においては23パットと抜群の安定感を見せていた。「北海道と同じ芝質だったのもあって、グリーンとの相性が良かったです」とその理由を分析する。
政田のパッティングスタイルは左手はショットと同じように握り、右手は小指以外の4本で支える「クローグリップ」。3年くらい前からこの握り方にしているというパッティングのポイントは、「手先を使わずに背中でストロークする意識」だという。
「ラインを読んで距離感を決めたら、構えを大切にしています。アドレスでターゲットに対してしっかりと構えられることを重要視しています」とアドレスまでは左脳を使って丁寧に構え、それ以外はあまり考え過ぎずに感覚を生かしたストロークをしていると政田。
前週2位の波に乗ってランキング上位陣が「AIG女子オープン」(全英女子オープン)で不在の「CAT Ladies」でどんなプレーを見せてくれるか注目しよう。
PHOTO/中村修