ロストバゲージを避け、ロンドンに滞在。「リフレッシュできました!」
今年の全英女子オープンはゴルフの聖地セントアンドリュース・オールドコースで開催される。近場の空港はスコットランドのエディンバラ空港となるが、選手によって日本からエディンバラまでの行き方は様々。ロンドンのヒースロー、オランダのアムステルダム、フランスのパリなどが主な経由地。しかし、ゴルファーのみならず旅行者で気をつけたいのがトランスファー(別の飛行機に乗り継ぐこと)で“ロストバゲージ”の可能性。特にロンドンのヒースロー空港は“ロストバゲージ”になりやすいと言われており、岩井ツインズも不安を感じていた。そこで“ロストバゲージ”対策として考えたのが、ロンドンで数日過ごし、その後エディンバラへ向かうということ。
「4日間ロンドンに滞在していてバッキンガム宮殿などにも行ってリフレッシュしてきました。結果荷物も遅れることなく万全の状態でコースに入れました」(明愛)
“ロストバゲージ”と言えば、今年のアムンディ・エビアン選手権でも古江彩佳がクラブが届かず、練習もできなかったという過去もある。特に日本人選手が海外の試合に出場するとなると、契約メーカーのツアー担当者が帯同はしているものの、ツアーバスがない場合もあり、“ロストバゲージ”でクラブがなくなると大問題となってしまうのだ。
とにかく風が怖いんです
ロンドンで過ごしたことでロストバゲージすることなく、無事にコースに入りを果たした岩井ツインズ。練習ラウンド後にコースの印象と対策をそれぞれに聞いてみた。まずは妹の千怜。
「ポットバンカーや深いブッシュなど、要所要所に“ワナ”が仕掛けてあるので、狙い目をしっかりと決めないといけないなと思いました。そのために練習ラウンドでコースを理解したいと思います。あとは少しグリーンが重く感じたのでアプローチとパットの距離感を調整したいです」と本戦までの残り2日間の調整の大事さを語った。
対して姉の明愛は自然との闘いを重視する。「とにかく風がどうなるかが怖いですね。周りの人に今日は風が全然吹いていないほうと言われたので、強いときがどうなるのかが未知すぎて恐いです(笑)。あと2日、準備期間があるので風の計算もしつつ調整していきたいです」(明愛)
姉妹での全英女子オープンは昨年に続き2度目の挑戦となる。“岩井ツインズ”の躍進に期待したい。
写真/姉崎正