渋野日向子の2019年のAIG(全英)女子オープンでの優勝は、77年の樋口久子以来、42年ぶりの日本人女子のメジャー制覇の快挙だった。その42年の間に、世界で戦う日本最強の女子ゴルファーの系譜は岡本綾子、宮里藍と繋がり、今はそれを畑岡奈紗が継いでいる。同期の渋野日向子がAIG女子で勝ち、その後に続く笹生優花や古江彩佳が現れたことで畑岡は、世界ランキングの日本人最上位者(畑岡)とメジャーチャンピオン(渋野、笹生、古江)の誰が『同時代最強』なのかをいつも比較に晒されることになった。そのことを一番よく知っているのは畑岡自身だ。
最強を証明するにはメジャーを獲るしかない。今はそういう流れの中にある。そんな畑岡が、U-NEXTのYouTubeで今季最後のメジャーのAIG女子オープンを前にして、意気込みを語っている。
――メジャー大会特有の難しさは。
「普段の試合と違うところはグリーンが硬く速さも出てくるところです。あとラフが長くなるので、なかなかチャンスに付けるのも難しいですし、距離が長いという印象もあるので、(勝負は)グリー上で普段よりも長いパットがどれくらい決まるか、そういう一打で流れが凄く変わるなという印象はあります」
――アメリカのゴルフ場と、セントアンドリュースのようなリンクスと、攻略法の違いは。
「アメリカはピンポジションが端に切られたりとか、けっこう高いボールで打っていかないとなかなかグリーンオンできないので、点で狙っていかないといけないのがアメリカのコースかなと思います。逆にリンクスだと点で狙っていっても跳ね方によって全然変わってしまったりするので、手前から転がしていける状況の時には、線で攻めていった方が確確率は高いのかなと言うふうに思います」
――近年メジャーの賞金もポイントも格段に上がり、メジャーを取ればランキングが大きく上がる。その流れに関して周りの選手も含めて、畑岡さんは、メジャーに関してどのように思っているのでしょう。
「やはり5大メジャーというのは、皆が取りたいタイトルだと思いますし。私も目指している部分ではあるので、やっぱりメジャーを取りたいなという気持ちは大きいです」
――そのためにあと一歩、何が足りないと思っていますか。
「自分でも8年やってきて本当に近いところまで来ているなとは思います。でも最後は運じゃないですけれど、そういうものを出せるように、普段の積み重ねだったりとか、ほんと、最後の粘りがもう一つできればなと思っています」
畑岡奈紗のメジャーへの挑戦、『AIG女子オープン』で優勝を目指す決意のインタビューの続きはU-NEXT公式ゴルフYouTubeチャンネルで見ることが可能だ。
TEXT/古屋雅章
協力/U-NEXT