何よりも日本食が大事?
世界ランキングの繰り上げにより、“急遽”ではあるが全英女子オープン出場が叶った川﨑。直前のCAT Ladiesでツアー5勝目を挙げたが、喜びも束の間、その足で全英の地「セントアンドリュース」へ向かった。
「試合期間中だったので冬用のゴルフウェアや耳当てなどを父親に連絡して用意してもらいました。試合が終わってからはすぐに会場から静岡県の三島駅で父親と合流し、羽田に向かったんです。そこからカタール経由で月曜日の13時にエディンバラ空港に着きました」
エディンバラ空港に到着し、すぐにコースに入りハーフラウンドを行った川﨑。優勝の余韻を感じられないほどの“バタバタ”移動だったが、全英対策として何か持ってきたものはあるのかと聞いたところ、川崎は「もちろんあります!」と即答。リンクスへの対策用のクラブか、それとも寒さ対策用の小物かと予想していたが、その返答は意外や意外のものだった。
「お味噌汁、レンチンできるご飯、そして梅干しを忘れずに持ってきたんです」
1週間という長い期間、日本を離れることで食事面が普段と大きく変わってしまう。するとメンタル面や体力的にも多少なりとも影響は出やすい。そこで少しでもいつも通りの日本食を食べれるように持参してきたのだという。
“セントアンドリュースのプロ”に力を借りる
ゴルフの対策は……と思っていたが、もちろんそこはプロ。初めて回るセントアンドリュースのオールドコースは狙いどころが難しく、メジャーで上位に食い込むのは至難の業。そこでセントアンドリュースの“百戦錬磨”ともいえる現地のキャディを雇っていたのだ。
「デイビッドさんって言うんですが、セントアンドリュースのオールドコースをキャディしたりラウンドしたりで、かれこれ1000回以上も回っているセントアンドリュースのプロなんです。ホールごとの狙いどころのアドバイスがかなり的確で、自分のプレーさえしっかりできればスコアがしっかり作れそうだなと思っています。問題は英語が苦手なことです……。本戦開始までボディランゲージなども含めてしっかりコミュニケーションを取っていきたいです(笑)」
この日、キャディのデイビッドとともに1打1打狙いを相談し、18ホールを回った川﨑。先週の優勝の勢いのまま、現地キャディの手を借り、海外メジャーで奮闘する姿に注目したい。