8月29日~31日の日程で開催されるABEMAツアーの第8戦「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま 2024」。会場はグランディ那須白河ゴルフクラブ。昨年は杉浦悠太(当時、日本大学4年)が優勝し、その特典で出場した「ダンロップフェニックス」で史上7人目のアマチュア優勝。ツアーのキャッチコピーである「ABEMAから世界へ」を体現した。今年は、アマチュアが25名参加しており、3年連続アマチュアがABEMAツアーを制するのかも見どころのひとつ。ABEMAツアーで実況やリポーターを担当する萩原菜乃花が注目選手を紹介!
画像: ABEMAツアーなどで実況、ラウンドリポーターを担当する萩原(撮影/岡沢裕行)

ABEMAツアーなどで実況、ラウンドリポーターを担当する萩原(撮影/岡沢裕行)

はぎわら・なのか。名門日本大学ゴルフ部に所属して腕を磨き、ベストスコアは75。学生時代から週刊ゴルフダイジェストなどに登場。大学卒業後はライムライト所属のフリーアナウンサーとして活動中。

今年の日本アマチャンピオン・松山茉生がツアーに初出場

今年、廣野ゴルフ倶楽部で開催された日本アマで、2022年の本大会チャンピオン、山下勝将選手とのプレーオフを制したのが、今回紹介する松山茉生選手。今大会ではじめて会ったのですが、182センチ90キロと体格が恵まれた体格にまず驚きました。話をしてみるとおっとりした口調でやさしい性格。日本アマのプレーオフについて聞くと、これまでプレーオフは5戦4勝と、見た目の印象とは裏腹にメンタルはかなり強め。

画像: 地方オープンへの参加経験はあるが、JGTOのレギュラーツアー、およびABEMAツアーをとおして、プロの試合に初出場する松山選手(撮影/岡沢裕行)

地方オープンへの参加経験はあるが、JGTOのレギュラーツアー、およびABEMAツアーをとおして、プロの試合に初出場する松山選手(撮影/岡沢裕行)

得意クラブというドライバーの飛距離は、「キャリーで300ヤードちょっと」と本人談でしたが、一緒に練習ラウンドをした高柳直人プロは「キャリーで320ヤードは行っているよ」と訂正が。続けて、「飛ぶ選手の一段上をいく選手、河本力クラス」とのこと。松山選手は「ヘッドスピードは55~56m/sくらい」というので、打ち出し角やスピン量にもよりますが、高柳プロのいうキャリー320ヤードのポテンシャルは十分。ちなみに、飛距離が300ヤードを超したのは昨年、中学3年生とのこと。この1年の成長力は半端ない!

プレースタイルは攻めるゴルフということで果敢にドライバーを握る姿に注目!

初日は10時18分に1番Hからスタート。古川雄大プロ、新村駿プロ、山脇健斗プロとのラウンド。飛ばし屋の新村プロとの飛距離対決も面白い!

日本ジュニア12~14歳の部優勝・長﨑大星が目指すのは杉浦ルート?

続いて紹介するのは、今年の日本ジュニア・男子12歳〜14歳の部で2位に5打差をつけて圧勝した長﨑大星選手です。先週のレギュラーツアー「Sansan KBCオーガスタ」にも出場した日章学園中学3年生。

画像: まだ中学3年生なだけあって、あどけなさが残るが、強いメンタルとドライバーショットを武器にローアマ、そして優勝を目指す長﨑大星(撮影/岡沢裕行)

まだ中学3年生なだけあって、あどけなさが残るが、強いメンタルとドライバーショットを武器にローアマ、そして優勝を目指す長﨑大星(撮影/岡沢裕行)

「同世代の中では飛距離の出るほう」というドライバーの飛距離は、今週このフィールドにいる歴戦のツアープレーヤーとほぼ同じ300ヤード(キャリー280ヤード)! しかも「そんな大きくは曲がらないです」というほど、フェアウェイキープの精度も高い。会場であるグランディ那須白河GCは、総距離は6961ヤード(パー72)と長くはないが、そのぶん、ティーショットの精度が求められるので、長﨑選手の精度の高いドライバーショットは武器になる予感。

また初出場のコースということもあり、3本のパターを持ち込んで、グリーンに合うパターを入念に確認。結果、「トラスパターで戦う予定です」とのこと。これほど入念にコース攻略を目指すのには訳がある。それは今大会の優勝者、およびローアマチュアに付与されるレギュラーツアー「ダンロップフェニックストーナメント」への出場権。長﨑選手は宮崎県出身ということもあり、地元・宮崎での開催される「ダンロップフェニックス」は国内レギュラーツアーで一番出場したい試合だというのだ。

ちなみに、長﨑選手は連戦が続いており、先週は「Sansan KBCオーガスタ」(福岡)、今週(福島)、そして来週のABEMAツアー「PGMチャレンジ」(福岡)にも出場予定。連戦について聞くと、「日本アマが開催された6月前後も世界ジュニアなど国内外で試合が続いていたので、連戦や移動は慣れました」と力強く話す。また、日本ジュニア優勝後に「ナショナルチームに入りたい」とも話しており、年内、日本アマチュアランキングのポイント加算大会は、今大会を含め、来週、そして国体(10/5~7)のみ。いい流れで10月の国体に、そしてナショナルチーム入りを実現してもらいたい!

初日は9時34分に1番Hからスタート。中道洋平プロ、貞方章男プロ、宇佐美祐樹プロとのラウンドだ。

貞方章男の長男・俊輝がABEMAチャレンジャーで出場。親子対決に注目

今回、親子で参戦となるのが貞方章男プロと長男の俊輝(しゅんき)選手。貞方プロは「まだ一度もスコアでは負けたことがないけど、今年、飛距離では俊輝に抜かされた」という。俊輝選手は、8歳からゴルフを始め、ゴルフ歴は6年。「小学6年生でジュニア競技に出場してからゴルフにハマったらしく、それまで週イチだったレッスンを増やしました。だからゴルフを本格的に始めたのは12歳かな」とは父・章男プロの談。

画像: 親子で出場する貞方章男プロ(左)と長男の俊輝選手(右)(撮影/岡沢裕行)

親子で出場する貞方章男プロ(左)と長男の俊輝選手(右)(撮影/岡沢裕行)

得意クラブはドライバーといい、父に勝っているそのドライバーの飛距離は「キャリーで270ヤードほど」。スタッツを見るのが好きで父・章男プロのデータはもちろん、いろんなプロのデータを日々分析しているという。「今週の目標お父さんに勝つこと?」と聞くと「いや、それは(笑)」と苦笑いをしながら、「まずは予選突破です!」と力強く話してくれた。

親子での出場ということで、「息子さんのプレー、気になっちゃいますよね?」と聞くと、「試合が始まったら僕はゴルフに集中できるタイプなので!」とキリッとした表情で答えるも、「いや、でもやっぱり気になっちゃうのかなぁ(笑)」と章男プロ。隣で一緒にインタビューを受けていた長男・俊輝選手に、「こうやって一緒のウェアを提供してもらって、プロの大会に出場できることは普通じゃないんだよ」と話す表情は、長男を見守る父の顔だった。

初日、父・章男プロは9時34分に1番Hから中道洋平プロ、宇佐美祐樹プロ、アマチュアの長﨑大星選手と、長男・俊輝選手は一組あとの9時45分に1番Hから梅山知宏プロ、香川友プロ、野澤竜次プロとの組み合わせだ。

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