100切りを達成するためにはスキルアップはもちろんのこと、適切な道具選びも重要となってくる。後藤も「お客さんに『クラブを変えましょう』という場合もあります」という。
「とくにあるのが、お下がりでもらったクラブを使っている場合です。お下がりのクラブって結局元の持ち主が気に入って選んだものであって、もらった側に合っていて、心地よく振れるクラブであるとは限らないからです」(後藤、以下同)
もちろんお下がりのクラブと一口に言っても、何年前のモデルなのか、シャフトのフレックスはどのくらいか……といったスペック次第ではあるし、問題なく使える場合も当然ある。
ただ、昨今のクラブの進化……とくに軽量化は著しい。「たとえば10年前のクラブってなると、もうヘビーだったりするんです」と後藤。
「レッスンしていても、お下がりでもらった昔のヘビーなクラブを頑張って振ろうとして、扱い切れずクラブに振られてしまっている方は実際います。そうなると自分自身のスウィングの技術向上が見込めないですし、もっと軽いクラブのほうがヘッドスピードも出るし振りやすいし良くない? という話になってくるんです。結局自分に合うクラブじゃないと上手くならないんですよ」
もちろん重いクラブのほうが振りやすい人もいれば、軽いクラブのほうが合っている人もいるわけで、これは一概には言えない問題。いずれにせよ、クラブのスペック面でも振り心地にダイレクトに影響するのはクラブの重さとシャフトの硬さで、「この2つは重要視したいです」と後藤。
では今使っているクラブが自分に合ったスペックなのか。これを判断するにはレッスンプロやクラブフィッターといった有識者の力を借りる必要がある。お下がりのクラブを使っているゴルファーは、一度足を運んでみてはいかがだろうか。
協力/広尾ゴルフインパクト