ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「ハンディキャップの話・ぺリア、新ぺリア方式について」がテーマです。
画像: 「隠しホール」にドキドキしながらプレーするのも楽しみのひとつ(写真はイメージ)

「隠しホール」にドキドキしながらプレーするのも楽しみのひとつ(写真はイメージ)

元々はHCが多い人も楽しめるシステム

今回もハンディキャップのお話ですが、コンペでよく使われている、ペリア、新ペリア方式がテーマです。

まずはおさらい。

そもそも、同じクラブ内のメンバーだけで争う競技なら、クラブ内で決められたハンディキャップを使用して争えば済むことです。

また参加者全員がJGAのオフィシャルハンディを取得している場合もそれを採用することで公平に競うことが出来ます。

でも実際、不特定多数のゴルファーが参加出来るコンペでは、あらかじめ公平なハンディキャップを決めておくことは不可能です。

そんな時に便利なのが、ペリア方式、新ペリア方式によるハンディキャップ算出法です。

ペリアも新ペリアも、主催者が決めた無作為の数ホールのスコアを抽出し、そのスコアを18ホールに換算してその日のハンディキャップを決定するというシステムです。

ペリア方式ではアウト、イン3ホールずつ6ホール、新ペリア方式では12ホールのスコアが抽出されます。

通称「隠しホール」と呼ばれているものですね。

この方式のコンペでは、この「隠しホール」で多く叩いた人に多くのハンディキャップが与えられることになります。

そう、成績上位を狙うなら、隠しホールで多く叩き、それ以外のホールでは少ないスコアで上がる、ということになります。

隠しホールは、その名の通り、プレー終了まで秘密にされていますから、運の要素が大きく、同じスコアで上がった人が、かたや優勝、かたや20位、なんてことも起こります。

なかには、隠しホールの予測をして、そのホールで故意に多く叩く、という方もいらっしゃるようですが、こうなるとゴルフとは違う別のゲームになってしまう気がします。

プレー中は隠しホールのことなど忘れて、純粋にプレーを楽しみ、プレー後は表彰式での隠しホール発表のドキドキを楽しむ。こうした楽しみ方がペリア方式ならではなのかと思います。

最近、そんなペリア方式について疑問に思うことがあります。

それは、上位に入るのはグロス100くらい内のスコアで回ったプレーヤーがほとんどだということです。

本来なら隠しホールのスコアによって決められたハンディキャップが適用されれば、120とか140といったスコアで回ったプレーヤーにも上位入賞のチャンスがあるハズですが、そんなケースはほとんど聞いたことがありません。

参加者の方でも分かっていて、一定以上グロススコアが悪かった時は、「ブービー狙いだな」などと、上位入賞を諦めている場合がほとんどでしょう。

ペリア方式でのスコア集計は、決められた計算式に則って行われますが、実際にはハンディキャップや1ホールのスコアに上限が設けられている事が多いようです。

さらにこの計算式には、出て来たハンディキャップを20%少なくする。という調整が行われていることも分かりました。

これでは、ビギナーが上位に入る可能性はかなり少なくなってしまいます。いろいろと意図があるのかと思いますが、上手い人に有利にし過ぎるのはちょっと違うのかと思います。

私自身、ビギナーが多いコンペで幹事を務めることがありますが、全員に上位入賞のチャンスが生まれるように、そうした条件を出来るだけ外して集計して貰うようにしています。

元々は、ハイハンディキャップゴルファーも楽しめるようにこと考案されたペリア方式、多く叩いても入賞のチャンスがあるのがこのシステムの良いところです。

全国のコンペ幹事の皆様、少しでも参考にして頂けたら嬉しいです。

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