この日のマッチには出番がなかったカナダのマッケンジー・ヒューズがスタート前にティーイングエリアで片膝をつきビールを一気飲みして始まった大会初日。地元のギャラリーを盛り上げようとしたパフォーマンスだったが結果はインターナショナルがホームで全敗の屈辱を味わった。
「パットの差だったと思う」とジム・フューリック米チームキャプテン。
「インターナショナルが何度もチャンスにパットを外し、うちは多くのクラッチパットを沈めた。我々が優位に戦えたのはそれが鍵だった」
まずはザンダー・シェウフェレとトニー・フィナウ(米)組がジェイソン・デイ&アン・ビョンフン組を1アップで下すとコリン・モリカワ&サヒース・ティーガラペアがアダム・スコット&ミンウー・リーペアと接戦を1アップで制す。
続く第3マッチではシェフラー&ラッセル・ヘンリーとトム・キム&イム・ソンジェが激突。普段仲の良いシェフラーとキムが序盤からバーディの奪い合いでお互いを挑発。
前回のプレジデンツカップで当時20歳だったキムはアウェイでの戦いのなか観客を煽り小気味の良いプレーで躍動。多くのファンを惹きつけ彼がファイターでありエンターテナーであることを証明。一躍スターダムにのし上がった。
今回も元気のないチームに喝を入れるべくシェフラーの前でこれ見よがしのガッツポーズを繰り出し、シェフラーがバーディを決めるとおちょくるような笑顔で拍手。まだ米チームがホールアウトしていないのに次のホールに移動し解説者から「マナーが悪い」と酷評されりした。
しかしこれはキム流の大会盛り上げ方。悪役を演じながらライダーカップほど熱狂しないプレジデンツカップにスパイスを加えようとしたのだ。
最終マッチに登場した松山英樹とコーリー・コナーズのペアは序盤リードしながら中盤以降サム・バーンズ&パトリック・カントレー組にチャンスを奪われ米チームの2&1で惜敗した。
2日目松山はイム・ソンジェと組んでシェウフェレ&カントレーの最強ペアとフォーサム(オルタネート)第1マッチで対決する。
このままワンサイドゲームでズルズル負けるわけにはいかない。2日目以降インターナショナルのリベンジに期待したい。