米国選抜12人 vs 世界選抜12人のチーム戦、プレジデンツカップ(カナダのロイヤルモントリオールGC)が開幕しました。最終日(29日)のシングル戦・12試合まで熱い戦いが続きます。松山英樹がいる世界選抜チームについておさらいしておきましょう。
インターナショナル(世界選抜チーム)は、世界ランク上位6名が自動選出されました。1位は松山英樹で6大会連続の出場。イム・ソンジェ、トム・キム、アン・ビョンフンの韓国勢3名に加えアダム・スコットとジェイソン・デイのオーストラリア勢が2人入りました。スコットの出場は11大会目。ベテランがチームのまとめ役になってくれるでしょう。
残りの6人はキャプテンのマイク・ウィアーの選択に委ねられましたが、クリスティアン・ベゾイデンハウト( 南アフリカ)、キム・シウー( 韓国)、ミンウー・リー(オーストラリア)に加え、地元カナダ勢が3人入りました。PGAツアー2勝のコーリー・コナーズとマッケンジー・ヒューズ、1勝のテーラー・ペンドリスで、全員がプレーオフシリーズに進出しています。
カナダのファンの応援は、「猛烈だ」というのは昨夏のRBCカナディアンオープンで優勝争いをしたトミー・フリートウッド。プレーオフ4ホール目でカナダのニック・テーラーが20メートル以上あるイーグルパットを決め、カナダ勢として69年ぶりにナショナルオープンを制しましたが、「人生でかつて経験したことがないほどの応援だった」というほどテーラーへの声援はイギリス人を驚かせ、異常なほどの盛り上がり方でした。
ウィアー主将は2007年、やはりロイヤルモントリオールで開催された同大会のシングルスで当時世界ランク1位のタイガー・ウッズを1アップで下しています。そのときの熱狂はさらにすさまじいものでした。「カナダ人の私にとって言葉で表現するのが難しいほど圧倒的な応援でした」と振り返り、「ここで受けたサポートはマスターズ(2003年優勝)よりさらに特別なものになった」とも語っています。
以前は南アと豪州勢が大半を占めていましたが、最近では多様な国の選手が旗印である〝シールド〞のもと団結しています。進化するインターナショナルチームが強豪揃いの米チーム相手に、1998年以来のの勝利を挙げられるか注目です。
※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月1日号より(ARRANGE/Mika Kawano PHOTO/Getty Images) ※PGAツアーはBSJapanext(BS放送)、ゴルフネットワーク(CS放送)、U-NEXT(動画配信サービス)で毎週LIVE中継が見られます