みんなのゴルフダイジェストのYouTubeでは、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太の二人による“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画「みんゴル ガチギアトラック」を公開中。今回は、ブリヂストンのドライバー『B3MAX』と『B3MAX D』を打ち比べ、慣性モーメント『MAX』の直進性能と、ドローバイアス『D』のつかまり性能を比較検証をしている。

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ブリヂストンの『B3MAX』シリーズは、ヘッドはチタンフェースと後部のウェイト部分以外はカーボン素材の一体成型の「カーボンモノコックボディ」で、これにより40g超の余剰重量を創出。これにより重心設計の自由度があがり、余剰分を最適に配分することができたモデルだ。

今回試打をする『B3MAX』 の10.5度ではヘッド後方にタングステンウェイトを集中させ、重心を深くして大慣性モーメント化を図っている。対して『B3MAX D』 はヘッド後方にアルミウェイトを、ヒール側内部にタングステンウェイトを配分することで、重心距離の最適化と重心角を大きくすることで、つかまり性能の向上を図っている。

画像1: 左が『B3MAX D』、右が『B3MAX』ともにロフト角は10.5度

左が『B3MAX D』、右が『B3MAX』ともにロフト角は10.5度

なお、同シリーズにはもう一つ『B3MAX』ロフト9.5度があり、ヘッドの後方とヒール側内部にステンレスウェイトを配置した浅めの重心設計で低スピン性能のヘッドがある。

今回の試打クラブのスペックは、『B3 MAX』、『B3 MAX D』(共にロフト10.5度)。

装着シャフトは『VANQUISH BS40 for MAX(フレックスS)』を差し替えて同一のものを使う。

画像: 試打には「VANQUISH BS40 for MAX(フレックスS)」を付け替えて使用

試打には「VANQUISH BS40 for MAX(フレックスS)」を付け替えて使用

『B3MAX』と『B3MAX D』の同一ロフト(10.5度)の見た目は?

まず、『B3 MAX』、『B3 MAXD』の見た目の印象だが、実は、『B3MAX』シリーズで展開されている、『B3MAX』のロフト9.5度、10.5度、『B3MAX D』の3つのヘッドはすべて同じ形状で、内部に配されているウエイトの配置を変えることで機能差を出すという設計コンセプトで作られている。

当初、2つが同じ形状とは知らない状態で見た目の印象を訊かれ、「いやぁ、見た目の差が少ないなぁ……」と、当惑気味だった癸生川プロだが、形状は同じと明かされた直後に行った俯瞰から見ての“モデル当てテスト”で、『B3MAX』を言い当てた。

画像2: 左が『B3MAX D』、右が『B3MAX』ともにロフト角は10.5度

左が『B3MAX D』、右が『B3MAX』ともにロフト角は10.5度

同じ形なのに、なぜわかるの? 周囲の驚きに対して、「だって確率は5割でしょ」と笑う癸生川プロ。「なんだ“勘”かよ」とガッカリの周囲の声に対し、癸生川プロは「いや、実際に見た目はほとんど変わらないと思うけど、でも“同じ形”と知らされる前に見た時は、MAXのほうが若干ディープヘッドで、ちょっと小さく見えたのよ。その印象があったからさ」と種明かし。その後に、小島プロに「じゃあ『MAX D』は『MAX』に比べて左を向いて見えるの?」と訊かれ、「若干あるかな。でもほとんどストレートに見えるね。『D』のほうも左に向いている見え方は少ないし。でも本当に形は近いよ」と言うのだが。「近い」ということは、プロの目には“違い”が見えるということになるのだが……。この違いが試打結果に表れるのかどうか。

『B3MAX』をHS40m/s前後で打つ

弾道は僅か0.5度左に飛び出し、9.3度の左の傾きで、目標の13.5ヤード左に着弾するドローボールとなった。

この結果を見て、癸生川、小島の二人が弾道を検証した。

癸生川 つかまりやすいね。打感は、ちょっと高い球が出そうな弾き感で飛んでくれて滑ることも無くしっかりつかまる。

小島 MAXだけどつかまりも悪くないなという感じですよね。

癸生川 うん。それは凄く感じる。

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●39.6m/s
ボール初速●59.1m/s
打ち出し角●14.2度
スピン量●2755rpm
降下角●32.4度
キャリー●211.5Y
飛距離●240.9Y
打ち出し方向●0.5度左
スピンアクシス●9.3度左
SIDE●13.5Y左

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●8ミリトウ
Vインパクト●4ミリ低

画像: 『B3MAX』のトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

『B3MAX』のトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

データを見て、二人が『B3MAX』のMAXらしからぬ側面に関して、その理由を話し合う。

小島 MAXという割にはスピン量(2755rpm)が抑えられていると思いますね。打ち出し角度が0.5度左で、弾道の傾きが9.3度左ですから、つかまりが良いクラブかなと思います。これでさらにドローバイアスの『MAX D』があるということですよね。この『MAX』でも充分につかまっていると思いますけれどね。

癸生川 フェースが滑らない感じが凄い強いのよ。この『スリップレスバイトミーリング』の効果もあるんじゃないかなと思うよね。あと、シャフトがつかまりやすい気がします。

癸生川プロが指摘する『スリップレスバイトミーリング』とは、フェースに施されたミーリングによりボールの滑りを抑制し余計なスピン量を抑えつつボールが滑るのを防ぐ効果がある。シャフトは三菱ケミカルと共同開発した「VANQUISH BS40 for MAX」で、「Bシリーズ」では最軽量の40g。このシリーズからSシャフトが追加された。

『B3MAX D』をHS40m/s前後で打つ

弾道は僅か0.4度左に飛び出し、12.6度の傾きで、目標の17.3ヤード左に着弾するさらに強いドローボールとなった。

この結果を見て小島プロがヘッド特性を検証した。

「やっぱりつかまりますよね。『MAX』はヘッドの後方に重量を配置しているんですが、『MAX D』は後ろとヒール側のヘッドが返しやすい所にも重量を配置しているんです。それでつかまりがより良いんです。そこらへんが、見た目は変わらないけれど、やっぱり(ドローバイアスの)『MAX D』だよというところですよね」

『MAX』が9.3度左に傾いた弾道で13.5ヤード左に着弾するドローだったのに対し、『MAX D』は12.6度左に傾き、17.3ヤード左に着弾するドローだった。形状は同じでも、内部のウェイトの配置によって、これだけの差が生まれたということだ。

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●39.8m/s
ボール初速●59.0m/s
打ち出し角●12.1度
スピン量●2755rpm
降下角●20.2度
キャリー●206.7Y
飛距離●236.6Y
打ち出し方向●0.4度左
スピンアクシス●12.6度左
SIDE●17.3Y左

GCクワッドのデータ
Hインパクト●7ミリトウ
Vインパクト●4ミリ高

画像: 『B3MAX D』のトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

『B3MAX D』のトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

『MAX』と『MAX D』の2つのデータを見て、小島プロが比較解説する。

「なんとスピン量はピッタリ同じ(2755rpm)なんですが、つかまってスピン量が同じと言うことは、同じような弾道だったら『MAX D』のほうがちょっとだけスピンが入るかなという感じがします。打ち出し角度と落下角度はつかまった分だけ『MAX D』のほうがちょっと低くなりました。キャリーは5ヤードくらい『MAX』のほうが飛んでいます。ただ飛距離に関してはグラウンドコンディションとか風とかいろんな要素を考えるとほとんど変わらないかなと思いますね。やはり『D』のほうがつかまるというところですね」。

『B3MAX』と『B3MAX D』 のお勧めのポイント

癸生川 『MAX』も『MAX D』も見た目がほぼ変わらないので、ボールをつかまえたいんだけどフックフェースが嫌だとか、そういうタイプの人には『MAX D』が合うのかなと思いましたね。

小島 両方ともつかまるモデルだと思います。見た目はほとんど違わないんだけど、実際に打った結果、見た目より『MAX D』のほうがつかまっている。だから美しい顔をしたヘッドのそのままの弾道が出るのがいいのか、よりつかまる弾が出るのがいいのかというチョイスの仕方になると思います。

『同じ顔』をしていながらヘッド内のウェイトの配置によって弾道を変えていくというコンセプトを持った『B3MAX』シリーズの『B3MAX』と『B3MAX D』の同ロフト(10.5度)の打ち比べ。クラブの特性をダイレクトに弾道に反映できるドライバーであることがわかった。

みんなのゴルフダイジェストYouTube・みんゴル試打班「ガチギアトラック」では、ブリヂストン『B3 MAX』と『B3 MAX D』の試打を通じて得られたデータを基に、小島プロがクラブ特性や適合ゴルファーにも言及をしているので、そちらもぜひ視聴してクラブ選びの参考してもらいたい。

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「B3MAX」と「B3MAX D」の寛容性テストはこちら

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