最近、「プロに人気」というフレーズを聞くと、「俺には無理か」と思い始めてきた。そんなとき、最近はシニアツアーで活躍中の藤田寛之プロがドライバーを替える!?という記事が目に止まった。その記事には『インプレス ドライブスター』の文字が。あれってアベレージ向けドライバーじゃなかったっけ?
猛烈に興味が湧いたので試打会に行ってみた。黒いドライバーが目に飛び込む。手に取ってみると「インプレスってアスリート向けだっけ?」と思う精悍なフォルムだ。素振りすると純正シャフトのしなりが心地よい。打ってみるとボールの飛び出すスピードが私のドライバーと明らかに違う。「なんじゃこりゃー!」と声が出る。全盛期の飛距離がよみがえった。ちょっとドキドキが止まらない。
ヤマハ『インプレス ドライブスター TYPE/S ドライバー』。完全にノーマークだった。三菱ケミカル株式会社と共同開発で生まれた8軸積層カーボンフェースを搭載。カーボンフェースはチタンに比べて軽量で、8軸積層にすることで、強度と反発係数がさらにアップ。どこに当たっても反発力が落ちないとのこと。ボールが乗っている時間が長く感じる打感も打音も好きだ。軽量カーボンクラウンと軽量カーボンフェースの採用で生み出した余剰重量を飛距離とやさしさに必要な重心設計に最大限活用。いま流行りの10Kに負けず劣らずで、弾道測定器のモニターにはストレート弾道がはっきり映る。
今平周吾プロが使用するなどツアープロの使用が増えているらしい。つかまりやすい構造の『TYPE/D』もあるそうだ。いま購入すれば週末のコンペに十分間に合う。私の飛距離に驚いて仲間も真似するかも。とはいえ、その前に妻になんて言おう。こんな凄いフェースを開発できるヤマハさん! 私と共同で妻への言い訳も考えてくれないかな。
TEXT/Motoharu Tajima
PHOTO/Takanori Miki
※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月8日号より