アメリカ対インターナショナル(欧州を除く世界選抜)のチーム対抗戦プレジデンツカップはカナダのロイヤルモントリオールGCを舞台に4日間の熱戦を終えた。結果はアメリカが10大会連続勝利を挙げこれで通算戦績は13勝1敗1分となった。

大敗を喫したものの最終日のシングルスでは松山英樹が世界ナンバー1のスコッティ・シェフラーとの接戦に1アップで勝利する劇的なシーンも見られた。

エース対決を制してホッとした表情を浮かべた松山はマイク・ウィアーキャプテンや丸山茂樹アシスタントキャプテンとがっちり握手を交わした。

画像: シェフラーとの戦いを制した松山英樹(左)。副将の丸山茂樹(右)と拳を掲げ勝利を喜んだ(写真/Getty Images)

シェフラーとの戦いを制した松山英樹(左)。副将の丸山茂樹(右)と拳を掲げ勝利を喜んだ(写真/Getty Images)

「最後のパットはすごく緊張した。手が震えていた」と18番で1.5メートルのパーパットを沈め絶対王者から貴重な勝利を挙げ1ポイントを獲得した松山。

スタートホールでいきなりシェフラーに先手を取られ序盤は相手ペース。しかし6番から3連続バーディを奪って逆転すると15番パー4の第2打をピンそば30センチにピタリ。17番でもバーディパットをきっちり沈め1アップで迎えた最終ホール、シェフラーがバーディを逃し松山がパーをセーブし勝負を決めた。

「数ホール前に決めていてもおかしくなかったけれど(相手は)世界1位ですから」と丸山副キャプテン。松山が8バーディを奪っても接戦に持ち込んだシェフラーの実力を認めつつ、そのシェフラーに競り勝った松山の健闘を笑顔で讃えた。

本人も「この試合に勝てて本当にうれしい」と感慨を込めたのは前日のチーム戦で悔しい負け方をしたリベンジを果たした喜びの意味もある。

じつは3日目までストロークゲインド:トータルでインターナショナルチームの最下位だった。チームに貢献できていないジレンマがあった。しかし最終日ようやくショットメーカーの本領を発揮し勝利を手繰り寄せた。

初日のフォーボールで5連敗を喫したインターナショナルだったが2日目のフォーサム(オルタネート)で5連勝。もしかしたら今度こそ勝てるかも、と期待したが終わってみればいつも通りのシナリオで7ポイント差をつけられた。

アメリカは世界ランクトップ10のうち5人を擁す強豪チーム。とはいえ勝つチャンスもあっただけに「もっと違うやり方があったのかもしれない」とウィアーキャプテン。「鏡の中の自分に問いかけ見つめ直したい」と語ったが「我々は家族のような素晴らしいチームだった」。

2年後はアメリカのホーム、シカゴ郊外のメダイナCCで開催される。インターナショナルの健闘を祈りたい。

This article is a sponsored article by
''.