飛距離アップやスウィングの安定性を高める意味でも、下半身リードで振ることは非常に重要。これを実現するためにとくに意識したいのが「足の踏み込み方」だと竹本直哉プロは言う。竹本プロが教えてくれた足の使い方が学べる練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

スウィング中の足の圧のかかり方を意識してみよう

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフは「上がってなんぼ」と言いますが、それでもスウィングは綺麗なほうがいいし、ドライバーだって飛ぶほうがいいですよね。そのためにはやはりプロのように、しっかりと下半身リードでスウィングできないとダメなんでしょうね。週刊ゴルフダイジェストの10/8号に「わかったぞ! 下半身リードの切り返し」という記事がありました。その記事では何人かのプロが解説をしてくれているのですが、その中から気になるものを試してみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2024/10/8号で特集されていた、下半身リードで切り返すコツを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2024/10/8号で特集されていた、下半身リードで切り返すコツを実践!

僕が試したのは竹本直哉プロが解説してくれている内容。そもそも、なぜ下半身リードが大事なのでしょうか? それは、踏み込むことで地面から”力”が発生するから。その”力”をヘッドに伝えたいから、下半身リードなんですね。

まずスウィングの基本は、切り返しで腕の力を抜いて、腕とクラブを自然落下させること。そこから体を左に回転させます。そのときに自然と足を踏み込む動きをすると言うのがスウィングの基本なんですね。そこで足をダイナミックに動かす意識を持つと、スウィングで大切な回転運動も自然にできるし、スウィング中の腕とクラブが通るスペースを確保できます。さらにインパクトからフォローで手元よりヘッドが前に出ていく動きになります。やはり下半身リードができると、いいことだらけなわけですね。

画像: スウィングの基本は腕とクラブを自然落下させて、そこから体を左に回転させる

スウィングの基本は腕とクラブを自然落下させて、そこから体を左に回転させる

しかし、下半身リードができるような足の使い方に変えようと意識しても、なかなかできないと竹本プロは言っています。では、どうすればいいのでしょうか?

まず意識することはスウィング中の足の圧のかかり方。トップでは右足かかとに乗り、トップから切り返しでは左足つま先に乗っていくんです。そしてフォローでは左足かかとに乗っていくようなイメージ。

画像: トップでは右足かかとに乗り、そこから左足つま先に乗っていき、フォローでは左足かかとに乗る。極端にやるとこんな感じ

トップでは右足かかとに乗り、そこから左足つま先に乗っていき、フォローでは左足かかとに乗る。極端にやるとこんな感じ

練習ドリル①「タオル素振り」

ただ、これを頭で理解していても、実際にこの動きをやるのは難しいということです。そこで竹本プロがおすすめするドリルが「タオル素振り」。先を結んだタオルをビュンっと振ります。

画像: タオルの先を結んで、ビュンっと振る

タオルの先を結んで、ビュンっと振る

手だけでタオルを振ろうとすると、手元とタオルが一緒に動く感じになって上手く振れないんです。ビュンっとタオルが伸びて、結んだ部分が走るように振るには、自然と、足を大きく動かして体を回す、左足にグッと踏み込む、という動きになるということです。

画像: 手だけで振ってしまうと、タオルをビュンっと振れず伸びない

手だけで振ってしまうと、タオルをビュンっと振れず伸びない

そしてトップでもタオルがピンっと張って真っすぐになるのが理想だそうです。右足かかとに体重が乗って行き、胸がしっかりと回ったトップにならないとタオルがピンっとならないそうです。

フィニッシュでもしっかりと振り切ることが大事だそうです。足を使えない理由のひとつに「手でボールに当てにいきたい」という動きになってしまうということがあるそうで、そうならないためにもフィニッシュまでしっかりと振り切ることが大事ということです。

画像: タオルが真っすぐに伸びるように振る。トップでもタオルがピンと張るのが理想

タオルが真っすぐに伸びるように振る。トップでもタオルがピンと張るのが理想

早速タオルの先を結んでスウィングしてみました。これね、意外とビュンっと振るのって難しいんです。手だけで振ってしまうと、トップでグニャッとなってしまったり、切り返しが上手くいかなかったりして、タオルが真っ直ぐに伸びるような感じにはならない。特に僕は手打ちのクセがあるので、なおさらです。そういう人には最初は片手素振りがいいそうです。片手でタオルを持ち、足を使って体を大きく使って振ると、先端が加速してタオルが伸びるように振れるそうです。左手→右手→両手というふうにやると、上手く振れるようになるそうなので、やってみました。

画像: 最後までしっかりと振り切ることも大事

最後までしっかりと振り切ることも大事

確かに片手で振ったほうが体の回転でビュンっと振れますね。よく言われることですが、でんでん太鼓のようなイメージで体の回転にブラブラの腕がついてくるようなイメージだと上手く振れます。片手で振った時の感覚のまま両手で振ると、タオルが真っ直ぐになるようにビュンっと振れました。結構大げさに足を動かして、左に踏み込んで振ったほうがタオルが伸びますね。

このタオル素振りをしてみると、いかに自分が今まで下半身が使えていなかったかということがわかります。このくらい下半身を踏み込んで体も回転すれば、腕の力は使わなくても、もっとヘッドスピードが上がりそうな気がします。

練習ドリル②「ステップ素振り」

もうひとつ下半身リードを覚えるためのドリルが紹介されていました。それが「ステップ素振り」。両足を揃えて構え、右足を後ろに大きく動かして右足に乗り、そこから左足を踏み込んでスウィングします。慣れてくれば、素振りだけでなくボールを打ってもいいようです。

画像: まず右足を後ろに大きく動かして体重を乗せ、そこから左足を踏み込んで振る

まず右足を後ろに大きく動かして体重を乗せ、そこから左足を踏み込んで振る

これもやってみましたが、これは本当に左に踏み込む感覚がよくわかりますね。最初に右に踏み込むというのも、トップで右足に乗る感覚がよくわかっていいと思います。足を閉じた所から左足だけを踏み込むステップ打ちもありますが、右に踏み込んでからというのがいいですね。これはかなりおすすめです。練習だけでなく、ショットの前にやっても効果がありそう。

下半身リードの切り返しを覚えるためのドリルをやってみましたが、感覚はなんとなくわかりました。ただ、これをラウンド中のスウィングに取り入れていくには結構難しそうだなと思いました。ドリルで少しずつ感覚を覚えて、地道にやっていくのが良さそうです。みなさんも一度試してみてください。

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