生駒留菜さん
▼プロフィール
2009年5月9日生まれの15歳。名古屋市立御田中学校3年。今年6月に開催された「ジャカルタ世界ジュニアチャンピオンシップ2024」に日本代表として出場。身長152cmと小柄ながらもドライバーの飛距離は230Yほどという。
8月のGDジュニアカップ優勝時のセッティングと今回の違いを生駒留菜さんは、「ジュニアの試合と違ってグリーンが硬いので、ウッドとか全然止まらないので、ちょっと苦戦しています(笑)。グリーン周りでどのくらいリカバリーできるかが鍵になりそうです」とやはり女子レギュラーツアーとなると厳しそうな印象を持っていた。
「速いグリーンの対策は、できるだけ手前から転がして乗せるとかですかね。ウッドとかだとそのくらいしかできなかったりするので…...。アイアンは高い球で打てるのですが、とりあえず手前手前の意識で練習ラウンドをしました。グリーンを外した場合のアプローチ、速いグリーンに対応するためパッティングも入念にチェックしました」
小柄ながら平均230ヤード前後の飛距離を持つ生駒さんの飛ばすコツは、「切り返すリズムがちょっとずれちゃうと曲がったりしてしまうので、何も考えず振り切ったほうがしっかり当たって飛ぶんで、思い切り良くスウィングしてます。ドライバーは深くは考えてないですね、振る時はしっかり振るって感じです(笑)」。
「注目してほしいところかぁ……。やっぱりレギュラーツアーのセッティングとなると、パーオンする確率が減ってくると思います。アプローチや小技を上手く使えたら良いなと思っているので、そのあたりを見てくれたら嬉しいなと思います(笑)」
最後に、誰と回りたいかと言う問いには「山下美夢有選手ですね」と即答で答えた生駒さん。その理由は、「体格は全然違うのですが、身長や小技など、プレースタイルがとても参考にしています。一緒に回りたい ! 」と意気込んでいた。目標は予選通過、そしてローアマを狙っている。
今大会で憧れの山下選手と回れるか。中学3年生が挑む初のレギュラーツアーに注目だ!
水田結依さん
▼プロフィール
2007年10月15日生まれの17歳。私立誉高等学校2年。得意クラブはドライバー。兄はプロゴルファーの水田竜昇で、河本姉弟のような“きょうだいプロ”を目指している。
GDジュニアカップでは6アンダーで優勝した実力の持ち主だが、初めて体感する"レギュラーツアーのセッティング"の感想を聞くと「もー、グリーンが硬く、速くて、とても驚きました(笑)。総距離は300ヤードくらい長くはなっているのですが、距離はそんなに問題ないかなと感じています。硬いグリーンをどのように攻めるかが大事になってくるかなって印象です ! 」と距離よりもグリーンコンディションに難しさを感じたようだ。
「それにラフが長くて……。GDジュニアの時は短く刈ってあったのですが、プロの場合は長くて。今日1日はティーショットをあえてラフに入れて練習していました。ラフから打つとグリーンでボールは止まらなかったです。それに、富士山からの芝目がキツイって聞きました。本戦はグリーンがもっと早くなるらしいので心配です……!」と明るい笑顔で話してくれた。
「好きな選手は新垣比菜さんです ! まだお会いしたことないですけど……。すごい愛嬌が良くて、テレビ越しですけど気持ちのいいプレーが魅力的で、ずっと応援していました。将来は新垣さんのような選手に成長したいです」と、今後一緒に回る機会を楽しみにしているようだ。
水田さんに私生活についても少し質問してみた!
現在高校2年生で、趣味はアニメやマンガという水田さん。また高校内では「BeReal.っていうアプリが流行っています ! 」と言う。調べてみると、通知が来た瞬間に両面のカメラを使用して生活のリアルな1コマを写し出すアプリだ。「基本的に高校にはあまり行けずにゴルフ場にいることが多いので、ゴルフ関係の写真ばっかりで。高校の野球部の友達に『学校休めるなら俺もゴルフ部入りたい』って言われたことがあります。そんな簡単じゃないよ ! って言い返したいです(笑)」と高校生活も楽しめている様子が思い浮かぶ。
今回の東名CCはフェアウェイの起伏が多く難しいという声も。「私は岐阜寄りの愛知出身。岐阜は山岳コースが多いので、逆に関東の林間コースのほうが苦手です。今回の東名CCのようなコースは小さい頃から傾斜から打っていたので得意なほう。小さい頃から山で育ってきたので(笑)」と小さい頃から傾斜があるコースで練習してきた対応力が彼女の強みだ。
得意クラブはドライバーだが、「ドライバーは体が止まってしまうと曲がることが多いので、振り切ることを意識しています。以前、平瀬真由美プロが、小さい頃の竹田麗央プロに『振り切ることを教えていた』と言っていたので、参考にしています。竹田プロは何勝するんだ! ってくらい勝っていて、本当に凄いです」と生駒さん同様、しっかりと振り切ることを意識していた。
ハキハキとしゃべる彼女らのフレッシュさと時折見せるあどけなさ、そしてゴルフに対する熱い想いがたくさん伝わり、応援したくなるような魅力を感じた。またベテラン選手や憧れの選手と回れることが楽しみと言っており、ツアー常連選手のワザやトラブルへの対処法など、どんどん吸収して羽ばたいてほしい。現地で観戦する際には、彼女らにも熱い声援を送ってみてはいかがだろうか。