女子プロゴルファーのお気に入りの一本をピックアップする【FAVORITE CLUB】。第13回目は今季2勝を挙げ、メルセデス・ランキング3位に位置する小祝さくらにお気に入りのクラブを聞いた。
小祝さくらの今季は、トップ10フィニッシュの回数14回(2位)のうちトップ5が11回(10月3日現在)と既に昨シーズンのポイントを上回る成績を残している。今季はコーチを付けないシーズンを送っているが自分で考え、調整する力が付いてきたことで安定した成績につながっている。
まだ未発表ながらスリクソンの新アイアン「ZXi7」を「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」から投入している小祝にお気に入りのクラブを聞いてみた。
「今のお気に入りですか? そうですね今はPWですかね。115~120Yくらいを打ちますがその感覚が良くて気に入っています」
それはアイアンが新しくなったからなのかと聞いてみると「そうではないです」とのこと。小祝曰く「お気に入りのクラブはドライバーの時期もあれば5番アイアンの時期もあったりと移り変わるんです」。まさに小祝さくらっぽい回答だ。
新モデルの「ZXi7」を投入する選手の話しを聞くと「打感が軟らかい」という声が多く、バックフェースの芯付近に厚みを持たせた形状のせいだけでなく、どうもこれまでよりも軟らかい素材を使っているような話しも出ていた。その軟らかく感じる打感のおかげで「インパクトゾーンが長くなった」や「ボールが吸い付く」ような感覚になることでショットのコントロール性向上に一役買っているいるようだ。
まだ投入したてで具体的なエピソードは聞けなかったが、今週の「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」の会場となる東名CCでは、2打目にPWを使う機会が多いというからお気に入りのクラブでチャンスメークする姿が見られるに違いない。
PHOTO/中村修