飛ばしはゴルファーにとって永遠の課題。年齢を重ね、体の柔軟性や筋力が落ちても取り入れることができる「ヘッドスピードアップのポイント」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

体を回して打つための4つのポイント

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフってやっぱいくつになっても飛ばしたいじゃないですか。歳をとるごとにどんどん飛距離が落ちてくるというのが普通なのですが、なかには逆に飛距離を伸ばしたという人もいるようです。週刊ゴルフダイジェスト10/15号に「50代からのヘッドスピードアップ!」という記事がありました。なんでも、ここに紹介されているドリルなどで、55歳を過ぎてから70ヤードも飛距離を伸ばした人もいるらしいです。これはめちゃくちゃ気になるので、試してみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2024/10/15号で特集されていた、50代からの飛距離アップのコツを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2024/10/15号で特集されていた、50代からの飛距離アップのコツを実践!

やはり年齢を重ねてくると、体の柔軟性や筋力が落ちてきます。そうなってきた場合に絶対にやってほしい4つのポイントが記事に書かれていました。そのひとつ目が「スタンス狭め」。体の柔軟性がなくなると、スタンス広めで体をねじろうとしても回転ができません。スタンスを狭くして、体を捻ろうとせずに1軸で体全体を回すようにするといいそうです。

2つ目が「クローズスタンス」。クローズスタンスにして振ることで、インパクトの時に左に流れずカベができるので、パワーを余すことなくボールに伝えることができるそうです。

画像: (左)スタンスを狭めにして1軸で体全体を回す。(右)クローズスタンスにしてインパクト時に左に流れないようにカベを作る

(左)スタンスを狭めにして1軸で体全体を回す。(右)クローズスタンスにしてインパクト時に左に流れないようにカベを作る

3つ目が「重心低め」。下半身の筋力が落ちてくると、どうしてもスウィング中に重心が上がってしまい、パワーが逃げてしまうそうです。なので初めから重心を下げておくということなんですね。
そして4つ目が「ヒールアップ」。テークバックで大きくかかとを上げることで、柔軟性がなくても体の回転が大きくなり、ヘッドの動く量も大きくなることで飛距離アップにつながるということです。

画像: (左)スウィング中に重心が上がりがちになるので、最初から下げておく。(右)テークバックで大きくかかとを上げると体の回転が大きくなる

(左)スウィング中に重心が上がりがちになるので、最初から下げておく。(右)テークバックで大きくかかとを上げると体の回転が大きくなる

この4つのポイントを踏まえてボールを打ってみました。スタンスを狭めにして、右足を少しだけ後ろに引きクローズスタンスに構えます。そして重心を少し落としてからボールを打ちました。ヒールアップもなるべく意識して、体の回転で打ってみると、確かにクルリと体が回ってボールを捉えられる感覚があります。回転スピードも少し速くなっている気がしました。

ヘッドスピードはほんの少しだけ上がっている感じで、ボール初速も少し上がっているような気がします。その場で回転するイメージなので、ミートはしやすく感じました。ただ、僕の場合はヒールアップがイマイチ上手くできないんですよね。今までが全くヒールアップしていなかったので、タイミングがうまく取れないんです。ヒールアップすれば、きっともっと回転スピードが上がりそうな感じはあるのですが、上手く切り返せないので、ほんの少しだけかかとが浮いているかな~くらいで打ちました。慣れてくれば、少しずつかかとを上げる量を増やしていこうかと思います。

アームローテーションが身に付く「背面打ちドリル」

そしてこの記事で一番気になったのが「背面打ちドリル」。このドリルでかなり飛距離を伸ばした方がいるそうなので、やってみました。まず目標方向に完全に背を向けて立ちます。あとは普通に打つだけ。

画像: 「背面打ちドリル」は目標に対して完全に背中を向けてアドレスする

「背面打ちドリル」は目標に対して完全に背中を向けてアドレスする

この打ち方で真っすぐ打つには、アームローテーションを上手く使わなければなりません。アームローテーションが使えるようになり、ボールをつかまえられるようになると、ヘッドが加速するし、ランの出るドローボールが打てるようになるんですね。このドリルで注意することは、意識して横ぶりをして、インパクトで右足体重にならないように左足でパワーを受けるようにすること。

画像: 横振りを意識して、インパクトでは右足体重にならないように打つ

横振りを意識して、インパクトでは右足体重にならないように打つ

このドリルもやってみましたが、最初はなかなか上手くミートできないし、ボールが真っすぐ目標方向に飛びません。やはり普段からフェースローテーションが上手くできていないということなんでしょうね。体重も少し右足に残りがちになってしまいます。フェースローテーションを意識するようにして振ってみると、確かにヘッドが少し走るような気がします。ヘッドに引っ張られるようなイメージで左足に乗り、パワーを左足で受け止めるようにすると、打球が少し強くなります。慣れてくるとだんだん上手く打てるようになり、低めのドローが打てるようになってきました。飛距離はキャリーで180ヤードくらいかな。このドリルは今まで上手くボールがつかまえられなかった人にはとてもいいですね。ヘッドがはしるという感覚もよくわかります。

画像: 最初は難しいけど、だんだん打てるようになると、ヘッドのはしりや左のカベが意識できて、低いドローが出るようになりました

最初は難しいけど、だんだん打てるようになると、ヘッドのはしりや左のカベが意識できて、低いドローが出るようになりました

背面打ちドリルをやった後に、そのイメージを持ったままボールを打ってみると、今までのスウィングとかなり振り抜きが変わりました。ヘッドがはしって、しっかりとボールにパワーが乗る感じがします。もちろん最初にやった4つのポイントも意識して振っています。計測してみると、ヘッドスピードは確実に上がっているし、上手くミートできたときはボール初速も上がっています。もちろんこれは一時的なものなのでしょうが、このドリルを続けることで確実にヘッドスピードが上がると思います。これはかなりいいドリルだと思いました。ベテランゴルファーだけでなく、飛距離不足に悩んでいる人にはかなり効果がありそう。ヘッドスピードを上げたい人は背面打ちドリルと、体を回転させて打つ4つのポイントをぜひ試してみてください。

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