ゴルフを始めたばかりのビギナーや初心者にとって、スウィングについての疑問は尽きない。埼玉県草加市のゴルフスクール「Tom's Bishon草加店」専属のJJコーチに「手首を痛める原因」について教えてもらった。

ゴルフスウィングの練習を重ねていると、だんだん手首が痛くなってしまうなんて経験をしたビギナーも中にはいるだろう。「とくにダフリは手首を痛める原因の筆頭でしょう」とJJコーチ。

「地面から打つクラブで強めにダフってしまい、衝撃で手首を痛めるケースはとくに始めたての方の場合、起こりやすいでしょう。それ以外にも不慮の事故……たとえばコースで石や木の根っこなどにインパクトして、その際の衝撃が手首に伝わって痛める、なんてこともビギナーの方に限らずあるでしょう」(JJコーチ、以下同)

画像: 勢い良くダフったり、コースで木の根っこなどにスウィングが当たってしまうと、衝撃が手首に伝わって痛めてしまう

勢い良くダフったり、コースで木の根っこなどにスウィングが当たってしまうと、衝撃が手首に伝わって痛めてしまう

こういった「スウィング中にヘッドがボール以外の硬いモノに当たる」ことで手首を痛めるパターンは割と想像しやすいし、原因も自分で判断できそうだが、もしこれに該当しないのに手首を痛めているのだとしたら「まず手首の使い方が間違っている可能性があります」と続ける。

「どう間違えているかはケースバイケース過ぎるので一概には言えませんが、僕が相談されたケースを1つ例に出すと、右手のコッキングを間違えて解釈していた方がいました。その方は右手首を手のひら側に折りながら、親指方向に手首を曲げることがコックだと思っていたんです。その当時、掌屈・背屈というワードがなんとなく普及したてのときで、どうやらそれらとコックの動きが混ざってそう勘違いしてしまったようです」

画像: 正しいコックは左。JJコーチが相談された例では、右のようにコックの仕方を間違えていたことで余計な負荷が手首にかかってしまっていた

正しいコックは左。JJコーチが相談された例では、右のようにコックの仕方を間違えていたことで余計な負荷が手首にかかってしまっていた

これはあくまで一例だが、正しい動きを覚えているゴルファーからすればあり得ないようなミスでも、言葉の捉え方や解釈によって、間違って覚えてしまうこともある。コックに限らず、手首を使う動作を間違って覚えた結果、無理な力がかかって手首を痛めてしまう原因になるという。また、正しく動かせていても「手首が負荷に耐えられていないパターン」もあるとのこと。

「オーバーワークもこれにあたりますが、僕が相談された例だと『ヘッドのはしらせ過ぎ』がありました。手首を返してフェースローテーションする動きの際に、遠心力がヘッド側に働きますが、この遠心力で引っ張られる力に手首が耐え切れなくて、手首を返す動きで伸ばされ続けていた右手首を痛めてしまっていたんです。ボールを勢いよく投げようとして脱臼してしまうような感じですね。とくにヘッドをはしらせる感覚を覚えると『速く振れている』ことが楽しくなって、やっぱりどんどん勢いを強くして振ってしまいがちですから」

画像: 勢い良く振り過ぎて、遠心力でヘッドがはしる力に伸び切った右手首が耐えられず痛めてしまうパターンもあるという

勢い良く振り過ぎて、遠心力でヘッドがはしる力に伸び切った右手首が耐えられず痛めてしまうパターンもあるという

まとめると、手首を痛める原因は「ダフリなどの衝撃で負荷がかかる」「手首の使い方を間違っている」「正しく振れていても負荷に耐えられていない」の大きく3つ。いずれも正しいスウィングを覚えていけば自然と解決できるものだが、逆に言えば極端にダフリのようにわかりやすい原因が見えないのに手首に痛みを感じるということは、気付かぬうちに何かが間違っているか、体が悲鳴を上げているサインだと覚えておこう。

協力/Tom's Bishon草加店

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