ゼクシオロゴのキャップがトレードマークだが、現在のドライバーはゼクシオではなく、スリクソンZX5 MkⅡ。ロフト10.5度をネック調整で11度に増やして使っている。
プロ入り1~2年目の安田は、フックが出るからとフェースを開き気味に使って右に打ち出す大きなドローで攻めていたが、ジュニア時代から指導する坂田雅樹コーチと真っすぐ打ち出すストレートボールに戻す取り組みを続け、今回の優勝につなげた。11度の大きめロフト設定は、真っすぐ打ち出しても十分な高さを得る工夫だ。
この秋、スリクソンからニューモデルのZXiシリーズが登場、安田もすでに試している。ダンロップ担当者に確認すると、「全モデルのテストを行っていて良い感触を持っているようです。いつ変更するかわかりませんが、現時点ではZXiとZXi LSの2モデルが有力です」
セッティング全体を見ると、ドライバー、FW、アイアン、ウェッジはSフレックスのシャフトだが、2本のUTのみRを挿している。「このアッタス MB HYはもともとしっかり感があるシャフトで、SとRの両方をテストした結果、Rのほうが振り感が良く、球の飛び方も安定していたので使用に至りました」(同担当者)
ウェッジは3本。48度と52度のソールは通常ショットにも対応するオールマイティなMIDグラインド。この2本のバックフェースには本人がチョイスしたフルデザインの絵柄が入っている。
58度はヒール側のバウンスを利かせたFULLグラインドで、フェースを開いて構えた時に、ヘッドの抜けをさらに良くするためソールのトウ側を研磨するカスタマイズを施している。急遽作製した同モデルスペアのため絵柄は入っていない。
パターはオデッセイのトリプルトラック TENプロト。「(安田選手の)ストロークには重心の深いパターが合うはず」と、親しいプロの薦めにより重心の深いタイプのTENに、昨年のサントリーオープンから替え、以前のパターで慣れていたホワイト・ホットインサートにカスタマイズ。
ボールはもともと、スリクソン ZスターXVを使っていたが、2年前にZスター ダイヤモンドの2代目が出た際に改めてテストし、硬さ、飛び、スピンなどがイメージにぴったりだったためダイヤモンドへスイッチ。
今季、スコアラインがすり減ったウェッジの新調以外、現時点で開幕からクラブの変更はなし。一度気に入ったら長く愛用するタイプだ。
1W/スリクソンZX5 MKⅡ(10.5→11度)・アッタス KING(50-S)
3W/スリクソンZX MkⅡ(15度)・MIYAZAKI CODEX(50-S)
5W/スリクソンZX MKⅡ(18度)・MIYAZAKI CODEX(50-S)
4U・5U/スリクソンZX MkⅡ(22度・25度)・アッタス MB HY(75-R)
6I~PW/スリクソンZX5 MkⅡ・N.S.プロ850GH(S)
GW~SW/クローブランドRTX6 ZIPCORE(48・52・58度)・N.S.プロ950GH(S)
PT/オデッセイ トリプルトラック TEN プロト(3度)
BALL/スリクソン Zスター ダイヤモンド
※スペックは編集部調べ ※1Wはネック調整でロフト10.5度→11度
※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月29日号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki)※スペックやスタッツは10月15日時点のもの