メジャーのアムンディ・エビアン選手権に優勝、凱旋帰国して国内ツアーに出場している古江彩佳。セッティングを撮影したのは8月のセントアンドリュースでの全英女子オープン練習日。
画像: ふるえ・あやか/2000年5月生まれ。兵庫県、滝川第二高校出身。2019年富士通レディースでアマ優勝、同年プロ入り。国内7勝。2022年から米ツアー参戦、同年1勝。今年のアムンディ・エビアン選手権でメジャー優勝

ふるえ・あやか/2000年5月生まれ。兵庫県、滝川第二高校出身。2019年富士通レディースでアマ優勝、同年プロ入り。国内7勝。2022年から米ツアー参戦、同年1勝。今年のアムンディ・エビアン選手権でメジャー優勝

ドライバーは今季の開幕戦ヒルトン・グランド・バケーションズからブリヂストンB3 MAX。「試作のプロトを打った時から進化をかなり感じて仕上がりを心待ちにしていました」とは使い始めた時の本人の言葉。

スピン量の平均が2800から2100に減ったことでランが確実に増え、今季現在の平均飛距離253ヤードを実現。昨年より7ヤードも伸ばすことに成功した。

画像: B3 MAX(9.5度)とスピーダーNX グリーン(50-S)の組み合わせ。初速が出て、スピンが減る、フェース中心の上寄りに打痕が集中していることからも、古江とドライバーの相性の良さがわかる

B3 MAX(9.5度)とスピーダーNX グリーン(50-S)の組み合わせ。初速が出て、スピンが減る、フェース中心の上寄りに打痕が集中していることからも、古江とドライバーの相性の良さがわかる

もともとの長所であるフェアウェイキープ率も80%以上を維持。このドライバーが大きな武器になっている。シャフトは前モデルから替わらずスピーダーNXグリーン、長さは45.25インチ。

画像: 4Uと5UはB2 HT。UTは古江のゴルフを支えるキークラブ。長年2017年モデルのJGRを使っていたが、B2HTに新調。シャフトはカーボン&金属複合のMCIをもとに、ハイブリッド用に開発したMCH

4Uと5UはB2 HT。UTは古江のゴルフを支えるキークラブ。長年2017年モデルのJGRを使っていたが、B2HTに新調。シャフトはカーボン&金属複合のMCIをもとに、ハイブリッド用に開発したMCH

昨年夏の取材時から大きく替わったのがウッド&UT。同社のJGRシリーズを4~6年間愛用していたが、7WがB2 HT(21度)へ、2本のUTもB2 HTへ切り替わっている。とくに26度の5Uは今夏に投入したばかり。

BシリーズのUTにはB1 STとB2 HTの2タイプがあるが、「ヘッド形状が程よい大きさでやさしく感じ、実際に打ってみて球が楽に上がったので、選びました」と本人。直進性のB1よりも、球をつかまえやすく高弾道が打ちやすいB2が古江のスウィングにマッチしたようだ。

画像: 50度と54度は新しいBITING SPIN ウエッジ。「構えやすくてスピンが抜群!」とお気に入りのノーメッキ仕様。シャフトはMCI85のSOLID

50度と54度は新しいBITING SPIN ウエッジ。「構えやすくてスピンが抜群!」とお気に入りのノーメッキ仕様。シャフトはMCI85のSOLID

ウェッジは3本。そのうち50度と54度の2本がニューモデルのBITING SPINウエッジ。優勝したエビアン選手権の練習日に試打して気に入って、いきなり投入したという。

「第一に構えた時に自分が打ちたい方向に狙いやすいこと。次に今までのウェッジよりも明らかにスピンがかかり、ボールをコントロールしやすくなったこと。エビアンの優勝に大貢献してくれました」(本人)。58度も今後スイッチの予定だ。

セッティングのもうひとつの特徴は、UTからウェッジまでシャフトがスチールではなく、どれもカーボン&スチール複合系であること。無理にパワーを出そうとせずに、必要な高さと飛距離はヘッドに加えて進化するシャフトの性能に委ねる、そういった選び方はアマチュアの参考になるはず。

画像: 長らくSPIDER X チョークのプロトを使っていたが、新しいSPIDER ツアーX X7にスイッチ。市販はクラウンにトゥルーパスアラインメントが入っているが、古江は「ラインよりも点がいい」とドットにカスタマイズ

長らくSPIDER X チョークのプロトを使っていたが、新しいSPIDER ツアーX X7にスイッチ。市販はクラウンにトゥルーパスアラインメントが入っているが、古江は「ラインよりも点がいい」とドットにカスタマイズ

国内で7勝しているが、まもなく開催(9月26日・木~)するナショナルオープン〝日本女子オープン〟のタイトルはまだ取っていない。当然、本気で狙いにいくはずだ。

画像: ボールはツアーB XS。カラフルな7つ星柄は全部手描き

ボールはツアーB XS。カラフルな7つ星柄は全部手描き

パター以外、オール“ブリヂストン”
1W/B3 MAX(9.5度)・スピーダーNXグリーン(50-S)
3W/ツアーB JGR 2019年(15度)・スピーダーNXグリーン(50-S)
7W/B2 HT(21度)・スピーダーNXブラック(50‐S)
4U・5U/B2 HT(22度・26度)・MCH(60-S)
6I~PW/221CB・TR PROTO IRON85(S)
GW・AW/BITING SPINウェッジ(50度・54度)・MCI85(SOLID)
SW/BRMウェッジ(58度)・MCI85(SOLID)
PT/SPIDER ツアーX X7(3度)・KBS STEPLESS STEEL
BALL/ツアーB XS
※スペックは編集部調べ ※スペックやスタッツは9月17日時点のもの

※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月1日号より(PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa)

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