ドライバーは今季の開幕戦ヒルトン・グランド・バケーションズからブリヂストンB3 MAX。「試作のプロトを打った時から進化をかなり感じて仕上がりを心待ちにしていました」とは使い始めた時の本人の言葉。
スピン量の平均が2800から2100に減ったことでランが確実に増え、今季現在の平均飛距離253ヤードを実現。昨年より7ヤードも伸ばすことに成功した。
もともとの長所であるフェアウェイキープ率も80%以上を維持。このドライバーが大きな武器になっている。シャフトは前モデルから替わらずスピーダーNXグリーン、長さは45.25インチ。
昨年夏の取材時から大きく替わったのがウッド&UT。同社のJGRシリーズを4~6年間愛用していたが、7WがB2 HT(21度)へ、2本のUTもB2 HTへ切り替わっている。とくに26度の5Uは今夏に投入したばかり。
BシリーズのUTにはB1 STとB2 HTの2タイプがあるが、「ヘッド形状が程よい大きさでやさしく感じ、実際に打ってみて球が楽に上がったので、選びました」と本人。直進性のB1よりも、球をつかまえやすく高弾道が打ちやすいB2が古江のスウィングにマッチしたようだ。
ウェッジは3本。そのうち50度と54度の2本がニューモデルのBITING SPINウエッジ。優勝したエビアン選手権の練習日に試打して気に入って、いきなり投入したという。
「第一に構えた時に自分が打ちたい方向に狙いやすいこと。次に今までのウェッジよりも明らかにスピンがかかり、ボールをコントロールしやすくなったこと。エビアンの優勝に大貢献してくれました」(本人)。58度も今後スイッチの予定だ。
セッティングのもうひとつの特徴は、UTからウェッジまでシャフトがスチールではなく、どれもカーボン&スチール複合系であること。無理にパワーを出そうとせずに、必要な高さと飛距離はヘッドに加えて進化するシャフトの性能に委ねる、そういった選び方はアマチュアの参考になるはず。
国内で7勝しているが、まもなく開催(9月26日・木~)するナショナルオープン〝日本女子オープン〟のタイトルはまだ取っていない。当然、本気で狙いにいくはずだ。
パター以外、オール“ブリヂストン”
1W/B3 MAX(9.5度)・スピーダーNXグリーン(50-S)
3W/ツアーB JGR 2019年(15度)・スピーダーNXグリーン(50-S)
7W/B2 HT(21度)・スピーダーNXブラック(50‐S)
4U・5U/B2 HT(22度・26度)・MCH(60-S)
6I~PW/221CB・TR PROTO IRON85(S)
GW・AW/BITING SPINウェッジ(50度・54度)・MCI85(SOLID)
SW/BRMウェッジ(58度)・MCI85(SOLID)
PT/SPIDER ツアーX X7(3度)・KBS STEPLESS STEEL
BALL/ツアーB XS
※スペックは編集部調べ ※スペックやスタッツは9月17日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月1日号より(PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa)