ドライバーはタイトリストGT2のロフト9度。これまでは同社の前モデルTSR3の9度を使っていたが、GT2をを計測試打したところ、より良いショットデータが出て即スイッチ。また、ライ角を0.75度フラットにしている。これはインパクトエリアで手元が低い位置を通るフェードヒッターの原に合わせた調整とのこと。
3WもGT2で、ライ角を0.75度フラットに、さらにロフトを0.75度立てている。これも低めの強いフェードを打ちたい原の弾道イメージに合わせた調整。この2本は中元調子でロートルクモデルのUSTマミヤ・リンクブルーEXを装着している。
アイアンは、ミズノプロやJPXフォージド系のミズノ女子のイメージが強かったが、現在はアイアンもタイトリスト。T100モデルをわずかにストロングロフト化したT150を使用、番手は5I~PW。このアイアンを試打した際、見た目、音、縦の距離が合っていたそうで投入に至った。
ウェッジは49度、55度、59度の3本態勢。愛知県の地クラブメーカー、ゾディア製。原とゾディアの出合いは、塩谷育代プロとゾディアの宮地社長に親交があり、その繋がりでツアー会場へ出向くようになった宮地社長が、次第に原とコンタクトを取る機会が増えたのが始まり。
試合会場でクラブの会話をし続けながらも、契約フリーになって1年ほどは他メーカーのウェッジを使っていたが、2023年の開幕戦からゾディアのウェッジを使うようになった。「原プロがバッグに入れた時は、とても感激しました」と振り返る。
以来、ウェッジはもちろん、アイアンなどの相談も受けるようになり、細かいライ角やシャフトの長さなど宮地社長が調整を施している。ちなみにウェッジもライ角61度台とフラットにカスタマイズしたものを使っている。「全番手に共通するのは、フラットなライ角で〝開き顔〟の見た目が好みという点です」(宮地)
パターはオデッセイのホワイトホットOGのロッシー、昨年の夏頃からの使用。ネックがしっかりあるパターが好みで、より安定感を出すため市販にはないロングクランクネック仕様になっている。
クラブはフリーだが、ボールはブリヂストン契約でツアーB Xを長く愛用。手に伝わる打感が良く、打音もお気に入り。ボールの飛び姿も好き、と太鼓判。今季の残り試合数が少なくなってきたなか、6勝目を挙げることができるか。さらには12月5日からのUSLPGAの出場権を懸けた、米国での最終Qシリーズに挑戦予定だ。
1W/タイトリストGT2(9度)・UST Mamiya LIN-Q ブルーEX(5S)
3W/タイトリストGT2(13.5→12.75度)・UST Mamiya LIN-Q ブルーEX(6S)
5W/キャロウェイ パラダイム Aiスモーク♦♦♦(18度)・UST Mamiya LIN-Q ブルーEX(6S)
4U/キャロウェイ APEX UW(21度)・アッタスEZ(6S)
5I~PW/タイトリストT150・アッタスFF95(S)
AW~LW/ゾディア プロトタイプ(49・55・59度)・アッタスFF95(S)
PT/オデッセイ ホワイト ホット OG ロッシー(3度)
BALL/ブリヂストン ツアーB X
※スペックは編集部調べ ※3Wはネック調整でロフト13.5→12.75度 ※スペックとスタッツは10月30日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年11月12日号より(PHOTO/Tadashi Anezaki)