伊藤園レディス(グレートアイランドGC・11月8~10日)2日目、プロ10 年目の辻梨恵が10アンダーで安田祐香、全美貞と並びトップタイに浮上した。
今季は20試合に出場し、8試合で予選落ち、最高成績が20位タイの辻梨恵。プロ10年でシードを取った年は2016年と17年のみ、最高順位は17年の3位タイ。
その辻が初優勝と"シード復活"のチャンスをつかんだ。
2日目は、6アンダー3位タイからのスタート。前半3番から3連続バーディを奪い、8番でボギーを叩くも、後半の15、16番でバーディを奪い、「68」の4アンダー。全美貞と安田祐香と並び、トップに躍り出た。
「昨日は近くについていたんですけど、今日はそこまでつけられなくて、それでも長いパットが2つ、3つ入ってくれました」
今季はQTランキング148位からスタートし、リランキング39位でシーズン後半戦へ。今大会はマンデートーナメント(主催者推薦選考会)を突破して出場した。
「すごく大事な大会で、マンデーを通った時点で優勝だけ目指していきたいなという気持ちがありました」
メルセデスランキングは伊藤園前で95位(113.89ポイント)。今季シードを獲得するには、50 位までのシード圏内までちょうど300ポイント以上が必要になる位置。今大会で優勝の200ポイントを手にしてもエリエールレディスとリコーカップでさらに100ポイントが必要になる。
ただし、シード権を獲得できなくても、優勝すれば来年の今大会までの1年間は出場権を得るため、来季はほぼ全試合に出場可能だ。
「コース自体が難しいし、明日はピンポジションも難しくなると思うので、とにかく一打一打頑張るしかないなと思っていて、それに向けてベストを尽くせる準備をしていきたいです」
最終日、プロ10年目の”辻ちゃん”が悲願の初優勝を目指す。