26年シーズンに変更されるのは以下。
⚫️ツアーカードを現行の125人から100人に縮小。
⚫️コーンフェリーからPGAツアーへ昇格するのは30から10枠減って20へ。
⚫️フルフィールドの出場者は最大156名だったのが144名に。ツアー選手権は120人となりほとんどの試合で少なくても12名減となる。
⚫️コーンフェリーツアーの最終予選会の上位5名に翌年のPGAツアーのシード権を付与するのは現行通り。DPワールドツアーからトップ10が昇格するシステムも変わらない。

26年シーズンよりPGAツアーのシード権の枠が125名から100名に減少、1試合の最大出場者数も156名から144名に
ツアーの最高競技責任者であるテーラー・デニス氏は変更のもっとも大きな理由はプレーのペースだという。
「フィールドサイズの調整はプレーの流れをスムーズにし通常の天候で36ホールの予選カットのタイミングを予定通りに行うことに役立ちます」
最近天候が悪くないのに日没サスペンデッドになるケースが多かったが、それを改善するための策がフィールドの縮小化というわけだ。
しかし一部の選手からは批判も。ベテランのルーカス・グローバーはポリシー委員会を「クールなお子ちゃまミーティング」と揶揄。フィールドの縮小は戦う場を失うことに直結するため選手たちにとっては死活問題。批判が噴出して当然だ。
諮問委員会のメンバーのひとりカミロ・ビジェガスはこう説明する。
「ゴルフはいま興味深い時期を迎えています。以前はPGAツアーがワン&オンリーだったけれど近頃はLIVの出現で変化が起こりました。将来我々はどの方向に進むべきなのか考えなければなりません」
限られた人数でショットガンスタートを採用し短時間で完結するLIVに対抗する、観客を飽きさせない工夫が必要なのだろう。
先週のバターフィールド・バミューダ選手権ではポイントランク147位のラファエル・カンポスが優勝し下剋上を果たした。それは現在のツアー構成で感動的なドラマが起こり得るという象徴的なシーンだった。
フォールドが減ればカンポスの勝利といった感動的なストーリーは実現しにくくなるのかもしれない。