埼玉県のゴルフ銀座の1つ、飯能地区にある飯能グリーンCCでは、12月1日から「エンゼルティー」を新たに設定する。総支配人の大崎光二さんにその内容と設定に至った経緯を聞いた。
「キャッチフレーズは“すべての人にパーオンの喜びを"です。実はメンバーさんのなかに『ドライバーが飛ばなくなったからゴルフをやめる』という人がいたんです。ゴルフは老若男女、誰にでも楽しめる生涯スポーツの最たるもので、健康とQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の向上を図るのに最適なゲーム。飛距離が落ちただけでやめるのはもったいないと思い、設置を決めました」

飯能グリーンCC
小学校低学年のジュニアゴルファーが、ジュニアの大会でアンダーパーを出してくるのはなぜか? ティーインググラウンドをパーオンしやすい位置に設定し、まずパーやバーディを取る楽しさを覚えてもらおうという意図があるからだが、まさにその”シニア版”を提供しようというわけだ。
同じことはアコーディア・ゴルフでも提案しており、「ご自身のドライバーの飛距離に合わせてティーをお選びください」と、ドライバー飛距離の目安で、280ヤード前後の人はブルー、240ヤード前後はホワイト、200ヤード前後はグリーン、160ヤード前後はレッドのティーから打つことを勧めている。
ゴルフの楽しみは無限。そのなかのたった1つ、ドライバーの飛距離だけでゴルフを諦めるのはもったいなさすぎる、ティーインググラウンドの選択肢を増やし、「飛距離に悩むゴルファーにも楽しんでもらいたい」という空気が広がっていけば、さらなるゴルフ人口増加に効果をもたらしてくれそうだ。
※週刊ゴルフダイジェスト12月3日号「バックナイン」より