タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第52回はキャメロン氏のこだわり溢れる1本。
トップブレ―ドのドットが目を引く1本
シルバーのマット仕上げが美しい、ストレートシャフト仕様のニューポート2である。
このパターのように、ブレード型ヘッドのプラミングネックをカットし、センターに近いところにネックを溶接する場合、単純にネックをカットすると、ネック前にある丸い凹み部分(写真A参照)が段差として残ってしまう。
キャメロン氏はこれを嫌い、ヒールからセンター寄りまで、トップブレードを削り落として段差をなくし、そこにネックを溶接することが多いのだという。
注目は、ストレートシャフトならではの効果を生かした、トップブレードの赤いドットであろう。
たとえば、球を右に置きすぎれば、ドットはシャフトの左側に見え、球を左に置きすぎれば、ドットはシャフトの右側に見える。これを利用し、ドットの見え方を一定にすることで、常に同じボール位置で構えられるというわけだ。
ニューポート2にはめったに見られないこのドット。こういう“特別”は、それだけでマニア心をくすぐるのである。
PHOTO/Takanori Miki
THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン
※週刊ゴルフダイジェスト2024年11月26日号「キャメロンマニア宣言」より