女子ツアー黄金世代の実力派にして天然キャラクター・小祝さくら。そのゴルフ回路を覗く異色エッセイ。第53話、果物は連戦を支えてくれる大事な栄養源。
画像: こいわい・さくら/1998年北海道生まれ。ニトリ所属。17年プロテスト合格。19年初優勝、20-21年5勝、22年2勝、23年1勝、今季2勝。最終戦のリコーカップは1打差2位。「今年も1年間、応援本当にありがとうございました!」

こいわい・さくら/1998年北海道生まれ。ニトリ所属。17年プロテスト合格。19年初優勝、20-21年5勝、22年2勝、23年1勝、今季2勝。最終戦のリコーカップは1打差2位。「今年も1年間、応援本当にありがとうございました!」

小祝さくらは試合中、カキを食べる。牡蠣ではなくて柿。果物は大好きだけれど、そのなかでも桃や梨や柿が大好きなのだ。「本当は昔から桃が一番好きなんですけど、コースには持っていけないので……」

だから柿。朝ごはんにも、おにぎりとともに柿を食べる。ビタミンBが豊富に含まれていて、暑いときも食べやすく、疲れも取れると聞いているからだ。

画像: マネジャーが準備してくれる柿を食べて、今年の試合を乗り切りました。暑さや疲れ対策にもなるんです

マネジャーが準備してくれる柿を食べて、今年の試合を乗り切りました。暑さや疲れ対策にもなるんです

小祝さくらは、「体にいい」と聞いた物事には反応してしまう。スポンサーさんにいただいたマンゴー、シャインマスカットも食べていたが、今年の夏はバナナに凝っていた。栄養補給としては最強の果物である。むくみが取れると聞いたのも大きい。

「体にいいから食べているってだけです」とバナナに対しては案外そっけない。そういえば……スポンサーさんに、高級ライチをもらったときも嬉しそうだった。ライチにはこんな思い出がある。

「最近食べていなかったんですけど、小さいときにすごく食べていたんです。好きすぎて、芽が出るかなあと思って、ライチの種をティッシュにくるんでずっと水をあげていた。そうしたら、かびていました(笑)」

大好きなものを自分で育てようとするあたり、子どものさくらは何だかかわいい。けれど、ティッシュにくるむあたりがまた、何だかさくららしい。

しかし、小祝さくらはデザートを食べるタイプではない。焼き肉を食べに行っても、最後の〝締め〟でみんながデザートを食べるとき、なぜか一人だけイカを注文して食べたこともあるし、具ナシの冷麺を食べたりもする。

画像: 栄養補給ゼリーを飲んだり、お菓子を食べたりもする。もちろん、スポンサーの明治さんのものを常備

栄養補給ゼリーを飲んだり、お菓子を食べたりもする。もちろん、スポンサーの明治さんのものを常備

この連載のタイトル(ゴルフときどきタン塩/週刊GD誌)にもなっているように、タンが大好きな小祝さくらだが、実は魚も大好きだ。でも、試合中はなかなか食べる機会が少ないのが残念だという。

「魚があれば、すぐに注文してしまいます。前に食べた串カツ屋さんでも、ギンダラがすごく美味しかったです。ギンダラの西京焼きもめっちゃ好きですよ。あとはエビとか、鮭とか、ホッケとか。貝も全部好き。フライも焼き魚も好きです。あ、アジフライ食べたいですね(笑)」と、さかなクン並みに次々と魚の名前が出てくる。

最終戦のひとつ前の試合、エリエールレディスのときも、行きつけのお店で、一番好きな食べ物と言っても過言ではない「ナマコ酢」を、仲良しの竹田麗央と堪能しようと楽しみにしていた。しかし、今年は夏の暑さからか、ナマコが入らなかった。来年リベンジする予定だ。

こうして、美味しいものとともにあった小祝さくらの1年間の戦いは今年も無事に終わった。

※週刊ゴルフダイジェスト12月10日号 〝ゴルフときどきタン塩〟より(PHOTO/Hiroaki Arihara) 

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