ラウンドレッスン歴25年! 村上 貢プロ
変化に富んだ36ホールを持つ葉山国際CCの所属プロとして、日々ラウンドレッスンを行う。実地に基づいた的確なコースマネジメントに定評があり、生徒は初心者からトップアマまで幅広い。PGAトーナメントプロ資格所持。
4つの立ち方で「傾斜を消す」
斜面からのショットはスウィングを変えず、4つのセットアップだけで対応する。
「上体を前後左右に傾けることで斜面に対応します。傾斜に合わせて上体を傾けることで、言ってみれば“傾斜を無効化”します」
Case3 斜面に行っちゃった!
写真左①左足上がりは背骨を右に傾ける
写真右と反対に、傾斜に合わせ背骨を右に傾ける。左足を若干引き、両ひざを結んだ線が目標を向くようにする
写真右②左足下がりは背骨を左に傾ける
左足下がりの傾斜に合わせ、背骨を左に傾ける。左足を少し前に出し、両ひざを結んだ線は目標を向くように
左写真③つま先上がりは 前傾を“傾斜なりに”立てる
つま先上がりの傾斜に合わせ前傾を起こす。こちらは顕著に球がつかまりやすくなることから、右を向くか若干オープンスタンスを推奨
右写真④つま先下がりはちょっとだけかがむ
前傾を若干深める。球がつかまりにくくなるため左を向くのが定説だが、村上は体が止まり腕が走ることから球はつかまるので、目標を向いて良いと言う
林へ行ったらUT・7I・9Iを手にダッシュ!
「まず少しでもグリーンへ近づけるルートを探し、ダメなら横を探す。見落としてはいけないのが上の枝や地面に出た根などで、これらに合わせ番手を替えるのがポイントです」
Case4
上に枝があったらUTの出番
球を上げたくないときだけでなく、特に上げる必要がないときはUT。小さい振り幅なのでミスも少なく、上手く打てる確率も高い。
「ただし、地面に出た根だけは気を付けてください」
ベアグラウンドは9Iが一番簡単
「意外とベアグラウンドはダフったり、くぐることがないため、一番簡単だったりします。ただしボールは上がりにくいので、ロフトの寝た9番を選ぶと良いです」
7番アイアンはオールマイティに使えます
ある程度の球の高さを確保でき、かつ上がりすぎないことから、一番のおすすめは7番アイアン。
「ウェッジを持つ人も多いですが、ミスを考えると振り幅は小さいにこしたことはないです」
簡単そうで難しい状況の“裏技”
最後に、見落としやすい落とし穴的状況があると言う。
「グリーンそばのラフやちょっと長い芝の花道などは楽勝と思いきや、逆目が大きく影響します。こういうときはストロングに握り、フェースを左に向け、イン-アウトに振ると良いです」
思わぬ素ダボは後を引くだけに、この技もいただきます!
Case5 2打目でグリーン横へ
イン-アウトに振る
フェースをかぶせ、フックを打つイメージ。飛ばしたければ左手を ストロングに握ると良い。
PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/葉山国際カンツリー倶楽部
※週刊ゴルフダイジェスト12月3日号「ミスした後の守りと攻め」より一部抜粋