大手前大学ゴルフ部の歴史
2009年 創部
2009年 全国女子大学ゴルフ対抗戦優勝
2012年 全国女子大学ゴルフ対抗戦優勝
2015年 信夫杯女子大学ゴルフ対抗戦優勝
2016年 全国女子大学ゴルフ対抗戦優勝
頭をつかってスコアを縮める! 強くなる「コースマネジメント」
GD 選手たちはどんな練習をやっているんでしょうか。
坂田 ときどきやる練習ですが、男子はレギュラーティーから、 女子はレディスティーから回ってもらいます。
GD 試合で使用するティーより、かなり前のティーを使うんですね?
坂田 これは、アメリカのジュニア育成の練習法なんですが、最初はすごく短い距離のティーから回らせて、パープレーで回れないと次のティーに進めないシステムなんです。一種のノルマ制ですね。そうすると、ジュニアたちは自分の飛距離と技術を駆使して、どうすればパープレーで回れるか、必死でコース戦略を立てるわけです。
GD なるほど。コースマネジメントを学ばせるんですね。
坂田 大手前大学では、ピンポジションも完全に把握させて、3日間で10アンダーを出すように言っています。
GD 毎日60台のノルマ!
坂田 回り慣れているコースはコースマネジメントを怠りがちですが、60台のノルマがあれば、頭を使ってスコアを縮めようとします。それと、バーディを取り慣れておくと、試合で実力を発揮できるようになるんです。
練習法:男子はレギュラーティー、女子はレディスティーから60台!
「もっとも大切なのはボギーを打たないこと。そのなかでバーディチャンスをいくつモノにできるかでスコアが決まります。距離が短いからこそコースマネジメントが重要で、どう守って、どう攻めるかをいつも考えることで、スコアメイクが格段に上手くなります」(坂田)
女子の60台の出し方:距離の短いパー5で確実にバーディを取る
「レディスティーは、距離が極端に短くなるので、パー5で確実にバーディを取る戦略を立てます。パー4も300ヤードそこそこになるので、セカンドのウェッジのコントロールショットがスコアのカギを握ります」(坂田)
グリーンは上からが難しい。下りのパットは安全に2パットのパーで十分。
300ヤードを切るパー4では、セカンドでウェッジのコントロールショットの精度が問われる。
男子の60台の出し方:グリーンから逆算して打つクラブを決める
「ドライバーが突き抜けてしまうホールが出てきます。ボギーを避けながらバーディを狙うには、どこからグリーンを狙うか、そのためにはティーショットは何で打つか、グリーンから逆算してコース戦略を立てます」(坂田)
あえてドライバーでグリーンのガードバンカーまで届かせる作戦で、バーディを狙う。
短いホールほど、強気の攻めが裏目に出ると、パーオンできなくなる。
※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月3日号「長男・雅樹コーチと大手前大学ゴルフ部「父から継ぐゴルフの教え」」より一部抜粋
PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Getty Images THANKS/西宮高原GC、ポートアイランドGC
※大手前大学ゴルフ部員の方々はボランティアとしてご協力いただきました。