2022年にJGTOツアーにデビュー、ホストプロとして挑んだ昨年5月のミズノオープンで初勝利、同年2勝、今年は4勝で現在賞金ランク1位、今季の賞金王を争うまさに渦中。クラブ契約はミズノで、ミズノアンバサダーも務める平田憲聖のクラブセッティングを見ていく。
画像: ひらた・けんせい/2000年11月生まれ。大阪府出身。2021年、大阪学院大3年時に日本学生優勝。同年のファイナルQTで2位に入り、1年目からレギュラーツアー参戦。昨年のミズノプロで初優勝。通算6勝

ひらた・けんせい/2000年11月生まれ。大阪府出身。2021年、大阪学院大3年時に日本学生優勝。同年のファイナルQTで2位に入り、1年目からレギュラーツアー参戦。昨年のミズノプロで初優勝。通算6勝

「クラブ選びは、まず〝顔〟選びです」と本人。「アドレスした時に見える〝クラブの顔〟が一番重要で、そのうえで自分の思い通りの球が出るかが基準です」

ドライバーはミズノST‐X 230の10.5度を1度立てて使用。「飛距離が出てコントロールも利くのがいいんです」とお気に入り。シャフトは春先から日本オープンまで、今年リニューアルしたフジクラの24ベンタスブルーだったが、翌週の三井住友VISA太平洋マスターズから元々使っていたベンタスTRブルーに戻した。

画像: ミズノ ST-X 230ドライバー、長さは45インチ、フレックスは6X。シャフトをベンタスTRブルーに戻した理由は球の打ち出しが上がって少しキャリーが出るから。このドライバーの打感を気に入っていて、「食い付いて強く飛び出す打感がいいんです」

ミズノ ST-X 230ドライバー、長さは45インチ、フレックスは6X。シャフトをベンタスTRブルーに戻した理由は球の打ち出しが上がって少しキャリーが出るから。このドライバーの打感を気に入っていて、「食い付いて強く飛び出す打感がいいんです」

フジクラの担当者に確認すると、「一般的に24ベンタスブルーのほうがやさしく、TRブルーはややハード。平田プロが打つとTRのほうが打ち出しが高くキャリーが出やすいと戻したんです」

画像: ロフト18度のAPEX UW(左)とロフト13.5度のQi 10フェアウェイウッド、それぞれの顔。「逃げすぎない、逃げ顔が好みです」と平田

ロフト18度のAPEX UW(左)とロフト13.5度のQi 10フェアウェイウッド、それぞれの顔。「逃げすぎない、逃げ顔が好みです」と平田

3WはテーラーメイドのQi 10で、ティーショットで270Y、地べたで265Yとのこと。ユーティリティ(UT)はキャロウェイのAPEX UWの3U。シャフトはドライバーからの流れでいずれもベンタスTRブルー。3Wは6X、3Uは8X。

4Iはアイアン型UTのMP フライハイのロフト24度。最新モデルは黒いヘッドで一時期これを使ったが〝構えた時の顔〟重視で、今は2010年モデルを使う。「真っすぐ飛ばせるイメージがあるんです」と長く愛用している。

画像: 現在のエースアイアンJPX 923ツアーは5I~9I(左)。ティーショットで使うこともあり、構えた時の"真っすぐ飛ばせるイメージ"がお気に入りというMP フライハイの4I(右)。2010年モデルを使用していて、メーカー在庫がないため中古店でスペアを購入しているとのこと

現在のエースアイアンJPX 923ツアーは5I~9I(左)。ティーショットで使うこともあり、構えた時の"真っすぐ飛ばせるイメージ"がお気に入りというMP フライハイの4I(右)。2010年モデルを使用していて、メーカー在庫がないため中古店でスペアを購入しているとのこと

アイアンは昨年からの継続でJPX 923ツアーの5I~9Iを入れる。先日のVISA太平洋マスターズでは、操作性と左へのミス軽減を意識してマッスルバックのミズノプロ 241を使ったが、結局、翌週のダンロップフェニックスではJPX 923に戻した。

画像: 日本シリーズの練習ラウンドにて。Mizuno Proの刻印だけが入ったニュープロトをテストしていた平田。右は同じミズノ契約の杉浦悠太。どちらも同じヘッドタイプだが平田が持つのはミラー仕上げ、杉浦はサテン仕上げ

日本シリーズの練習ラウンドにて。Mizuno Proの刻印だけが入ったニュープロトをテストしていた平田。右は同じミズノ契約の杉浦悠太。どちらも同じヘッドタイプだが平田が持つのはミラー仕上げ、杉浦はサテン仕上げ

ちなみに今季最終戦・日本シリーズの練習ラウンドでは、小ぶりなハーフキャビティ形状のミズノ製プロトタイプアイアンをテストしていた。ミズノプロのニューモデルプロトかもしれない。

画像: 以前はウェッジ2本で賄っていたが、昨年全英オープンに出場した際にショートゲームの重要性を再認識、4本態勢に変更。4本ともミズノ T22 ウェッジシャフト。ロフト58度だけフレックスS

以前はウェッジ2本で賄っていたが、昨年全英オープンに出場した際にショートゲームの重要性を再認識、4本態勢に変更。4本ともミズノ T22 ウェッジシャフト。ロフト58度だけフレックスS

ウェッジはミズノのT22を46、50、54、58度の4度刻みで揃えている。「58度はフルショットをすることがほとんどないので、フィーリング重視の選択」と、58度だけフレックス〝S〟を挿す。

画像: オデッセイ Ai-ONEトライビーム2ボール。基本的に市販モデルのままだが、2ボール部分中央のラインのみ後から入れた。今季このパターに替えて4勝。以前、2ボールブレードを使っていたこともあり、慣れた感覚のままスムーズに狙ったラインへ打ち出せるそう

オデッセイ Ai-ONEトライビーム2ボール。基本的に市販モデルのままだが、2ボール部分中央のラインのみ後から入れた。今季このパターに替えて4勝。以前、2ボールブレードを使っていたこともあり、慣れた感覚のままスムーズに狙ったラインへ打ち出せるそう

パターは5月の中日クラウンズからオデッセイのAi‐ONEトライ・ビーム2ボールを使用。元々、ホワイトホット2ボールブレードを長く使用していたので、2ボールのアライメントや顔つきなど自然に移行できたそうだ。

この記事の配信は、最終戦日本シリーズ3日目の朝。現時点の賞金王争いは、1位の平田、2位の金谷拓実から6位の石川遼まで可能性の残る混沌状態。明日の最終日、このまま逃げ切れるかも注目だ。

画像: ボールはスリクソンZスター ダイヤモンド。アイアンショットでのスピンコントロール性能に優れた部分を評価

ボールはスリクソンZスター ダイヤモンド。アイアンショットでのスピンコントロール性能に優れた部分を評価

1W/ミズノ ST-X 230(10.5→9.5度)・ベンタス TR ブルー(6X)
3W/テーラーメイド Qi 10(13.5度)・ベンタス TR ブルー(6X)
3U/キャロウェイ APEX UW(18度)・ベンタス TR ブルー(8X)
4U/ミズノ MP フライハイ(24度)・N.S.プロ モーダス³ツアー115 プロトタイプ(X)
5I~9I/ミズノ JPX 923 ツアー・N.S.プロ モーダス³ツアー115 プロトタイプ(X)
PW~AW/ミズノ T22 ウェッジ(46・50・54度)・N.S.プロ モーダス³ツアー115 プロトタイプ(X)
SW/ミズノ T22 ウェッジ(58度)・N.S.プロ モーダス³ツアー115プロトタイプ(S)
PT/オデッセイ Ai-ONE トライビーム 2ボール(3度)
BALL/スリクソン Zスター ダイヤモンド
※スペックは編集部調べ ※ドライバーはネック調整によりロフトを10.5から9.5度に変更 ※スペックやスタッツは11月27日時点のもの

※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月10日号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara)

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