2018年と2019年、かつての賞金王が、今年は日本オープンを制覇。通算10勝となった。クラブはヤマハ契約。新旧モデルが混在しているが、全番手に共通するのは〝程よい逃げ顔〟な点。今平の最新セッティングをチェック。
画像: いまひら・しゅうご/1992年10月生まれ。埼玉県出身。埼玉栄高校を経て、米IMGアカデミーに留学。帰国後、2011年にプロ転向。2017年の関西OPで初優勝。2018年、2019年、2年連続賞金王

いまひら・しゅうご/1992年10月生まれ。埼玉県出身。埼玉栄高校を経て、米IMGアカデミーに留学。帰国後、2011年にプロ転向。2017年の関西OPで初優勝。2018年、2019年、2年連続賞金王

ドライバーは2016年モデルのRMX116でロフト10.5度。各年代のニュードライバーをバッグに入れてプレーすることもあるが、この8年間、エースはこの116だ。

画像: 「スピンを入れる」狙いでロフトは10.5度。44.5インチをさらに1~2インチ短く握るのは「振り抜きやすさを重視しているから」

「スピンを入れる」狙いでロフトは10.5度。44.5インチをさらに1~2インチ短く握るのは「振り抜きやすさを重視しているから」

44.5インチの短め仕様を、さらに短く持って狙い打ちするのが今平スタイル。平均飛距離は288.15ヤード、トータルドライビングは4位。

画像: シャフトは3WがツアーAD PT、5WがツアーAD TP、4UがツアーAD DIハイブリッド。ドライバー含め、ウッドのシャフトはツアーADに統一

シャフトは3WがツアーAD PT、5WがツアーAD TP、4UがツアーAD DIハイブリッド。ドライバー含め、ウッドのシャフトはツアーADに統一

3WはコブラのLTDx、5WはテーラーメイドのM5で契約外モデルを長く使う。3Wはトウ側とヒール側に鉛を貼って方向性を高めている。UTはロフト21度のタイトリスト910Hで、これは10年以上愛用する。本人曰く、「必要に応じてスピンもかけられて、距離を出す打ち方もできる」と、替えの利かない1本。先日の日本オープンでは、難しいコースセッティングの攻略に大活躍した3本だ。ウッド系も逃げ顔が好みで、どれもスピンが入ってくれるモデルを選んでいる。

画像: 操作性が高く、打感が軟らかく、縦の距離が合わせやすいと太鼓判を押す。「(ネックに)グースが入りながらも入り過ぎず、逃げ顔だけど逃げ過ぎず……」、今平のこだわりが詰まったヘッドだ

操作性が高く、打感が軟らかく、縦の距離が合わせやすいと太鼓判を押す。「(ネックに)グースが入りながらも入り過ぎず、逃げ顔だけど逃げ過ぎず……」、今平のこだわりが詰まったヘッドだ

4Iと5Iは「やさしくて球が上がりやすいのが好き」とRMX VD/Mで、コースの距離が伸びている今、「出番も増えているので、やさしくて助かっています」6IからPWは操作性に長けたRMX VD/R。「打感が軟らかく、距離感を出しやすいです」とお気に入り。アイアンのシャフトは、ダイナミックゴールドのS300を挿していたが、昨年秋からN・S・プロのモーダスプロトタイプにスイッチ。「つかまりすぎるエラーが解消されました」。

画像: 52度の飛距離目安は120ヤード。60度は広く万能的に使いこなす。以前は60度を2本入れて使い分けていたが、今はこれ1本

52度の飛距離目安は120ヤード。60度は広く万能的に使いこなす。以前は60度を2本入れて使い分けていたが、今はこれ1本

ウェッジはボーケイの52度と60度。ロフト8度ピッチで"上げる""転がす"のメリハリを利かせる。60度のウェッジワークス プロトは、リーディングエッジの"浮き"を抑えたBグラインドで、そのソールのヒールからセンターを削って、さらにフェースを開きやすくカスタマイズ。

画像: ホワイトホットインサートにカスタマイズしたプロトヘッド。ホワイトホットインサートのパターを長く使用していて、「フィーリングがぴったり合うんです」。長さは35インチ

ホワイトホットインサートにカスタマイズしたプロトヘッド。ホワイトホットインサートのパターを長く使用していて、「フィーリングがぴったり合うんです」。長さは35インチ

グリーン上はオデッセイのTENプロト。日本オープンの最終ホールで劇的なロングパットを決めたパターだ。ヘッドを目標に向けやすく、「とにかく構えやすい」とのこと。他のパターを使ってみても、「結局、これに戻ってくるんです」。

現在、賞金ランクは1位平田と約2400万円差の4位。逆転で3度目の賞金王に輝くことができるか注目だ。

1W/ヤマハ RMX 116(10.5度)・ツアーAD TP(6X)
3W/コブラ LTDx LS(15度)・ツアーAD PT(7X)
5W/テーラーメイド M5(19度)・ツアーAD TP(8X)
4U/タイトリスト 910H(21度)・ツアーAD DI(9X)
4I・5I/ヤマハ RMX VD/M(22・24度)・N.S.プロ モーダスプロトタイプ(S)
6I~PW/ヤマハ RMX VD/R・N.S.プロ モーダスプロトタイプ(S)
AW/ボーケイ SM10(52度)・DG ツアーイシュー(S200)
LW/ボーケイ ウェッジワークス プロト(60度)・DG ツアーイシュー(S200)
PT/オデッセイ TEN ストロークラボ プロト(3度)
BALL/タイトリスト プロV1x
※スペックは編集部調べ ※スペックやスタッツは11月19日時点

※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月3日号(PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki)

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