片手打ちは定番練習のひとつだが、効果的な練習として取り組むためにはコツがあるのだと武田登行プロは言う。武田プロが教える片手打ち練習のコツを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

アマチュアが効果的な片手打ち練習ができない理由は”手打ち”

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。よく雑誌などに載っている練習方法のひとつに「片手打ち練習」というのがあります。プロもよくやっているようなので、かなり効果はありそうなのですが、正しいやり方ってのがイマイチわからないんですよね。せっかくやっても間違ったやり方だと意味がないだろうし。週刊ゴルフダイジェスト12/10号に「片手打ち練習のコツ教えます!」という記事がありました。どうやれば効果のある片手打ち練習ができるのか、記事を読んで試してみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2024/12/10号で特集されていた、効果的な片手打ち練習を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2024/12/10号で特集されていた、効果的な片手打ち練習を実践!

片手打ち練習を実際にやっている人ってけっこういらっしゃるようですが「上手く打てない」とか「難しすぎる」という理由でやめちゃった人も多いとか。僕もやったことがありますが、けっこう難しいな~と感じていました。なかなか上手く打てないんですよね。しかし片手打ち練習は松山英樹プロも取り入れているように、かなり効果の高い練習なので、しっかりマスターできれば両手で打つショットのクオリティが驚くほど上がると、この記事で解説をしてくれている武田登行プロは言っています。

武田プロによると、片手打ち練習には腕と体の動きを同調させたり、両腕の動きをリンクさせるなど、多くの効果があるとのこと。さらに右手片手打ちの場合はハンドファーストのインパクトを学べるし、左手片手打ちでは、ヘッドがインパクトを境に手を追い越していく感覚が学べるということです。また自分のスウィングのクセやズレを、両手で打つよりも明確に把握することができるそうです。

こんなに効果のある片手打ちですが、アマチュアが上手く打てない理由は”手打ち”になっていることが多いということです。それでは効果がないどころか、逆に手打ちを助長してしまうという危険もあるそうです。

画像: アマチュアが片手打ち練習で上手く打てない理由は”手打ち”

アマチュアが片手打ち練習で上手く打てない理由は”手打ち”

右手片手打ちは「左手を右わきに挟む」

では、効果のある片手打ちのコツは何なのでしょうか。まず右手片手打ちの場合は、空いている左手を右わきに挟んで打つといいそうです。そうすることで自然と腕と体が同調し、手打ちではなく、体の動きで打てるようになります。また、右手でクラブを持つと体が開いてしまう人が多いらしいのですが、左手を右わきに挟むと自然にスクエアに構える意識が生まれるということです。あと、アドレス時の右手首の角度をキープしながら打つということも大事だそうです。

画像: 左手を右わきに挟むと体と腕が同調する。構えた時に左を向くことも防いでくれる

左手を右わきに挟むと体と腕が同調する。構えた時に左を向くことも防いでくれる

やってみましたが、確かに左手を右わきに挟むとアドレスで体がオープンになりにくくなりますね。またスウィングしてみても、手だけで自由に振ってしまう感じがなくなり、体と手が同調する感覚が高まります。体で打てるようになると、かなりミートできる確率が高くなります。また右手首の角度をキープするというのも大事。これがキープできないと手打ちになりやすいし、ダフりやすくなります。右手首の角度をキープすることでハンドファーストにボールを捉える感覚がようわかります。上手く打てるようになると、カツカツといい音がするようになってきました。

画像: 右手首の角度をキープすることも大事

右手首の角度をキープすることも大事

左手片手打ちは「右手で左肩をつかむ」

次に左手片手打ちですが、この場合も右手を左わきに挟むというのもいいそうですが、武田プロがお勧めするのが、右手で左肩をつかむこと。これも右手片手打ちの時と同様に、手打ちになってしまうことを防いでくれるということです。自然に左肩を回してテークバックするイメージになるわけですね。フォローで左わきが開くことも防いでくれます。また、左手でクラブを持つとクローズに構えてしまう人が多いそうですが、それも防いでくれます。右手片手打ちの時とは逆ということですね。打ち方は肩を縦に回すように振り、フォローでヘッドをターゲット方向に出すことを意識するといいそうです。

画像: 左片手打ちの時は右手で左肩をつかむ。構えた時にクローズになってしまうのを防いでくれる

左片手打ちの時は右手で左肩をつかむ。構えた時にクローズになってしまうのを防いでくれる

やってみましたが、この左手片手打ちの方が、より体と手が一体になって振る感覚があります。利き手ではないので、手だけで振ってしまうと上手く打てません。肩を縦に回す意識というのも大事です。肩が横に回ってしまうと、フォローでクラブヘッドが目標方向に出て行かないし、左わきが開いてしまいます。右手片手打ちよりもこっちの方が難しいですが、これができるようになると両手で打つときもかなりよくなるような気がします。

画像: (左)肩を縦回転させてフォローを目標方向に出す。(右)肩が横に回ると左わきが開いてしまう

(左)肩を縦回転させてフォローを目標方向に出す。(右)肩が横に回ると左わきが開いてしまう

武田プロによると、右手でも左手でも片手打ちをするときの共通したポイントがあるそうです。右手片手打ちの場合は両肩と左ひじでできる三角形、左手片手打ちの場合は両肩と右ひじでできる三角形を意識して、その三角形を崩さないように体を回すことが大事ということです。確かにこの三角形を意識していると、しっかりと肩の回転でクラブを振ることができますね。

また、使うクラブは9番アイアンくらいで、短く持って5ヤード先にキャリーするくらいでやればいいということです。飛ばそうとする必要はないわけですね。そしてどうしても上手く打てない人は、ティアップしてやってみたり、パッティングからやってみるのもいいということです。

画像: 9番アイアンを短く持ち、5ヤード先にキャリーするくらいの振り幅でいい

9番アイアンを短く持ち、5ヤード先にキャリーするくらいの振り幅でいい

今回片手打ち練習のコツを学んでやってみましたが、ちょっとしたことを意識するだけで効果のある練習になることがわかりました。とにかく手打ちではなく、腕と体の動きを同調させることが大事ということですね。これをいつもの練習の時に少しずつでも取り入れていくと、きっとショットにもいい影響があると思います。ぜひみなさんも、正しい片手打ち練習を試してみてください。

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