強弾道でドローが打ちやすい『NX バイオレット(50g・フレックスS)』※シャフト振動数253CPM)
ワッグルしてすぐに感じたのは手元側のしっかりとした剛性感、そして握ったときの感触がやや太く感じました。調べてみると、バット径は15.30と歴代NXシリーズよりも太めで、中間部から先に向けては動きがあるシャフト挙動に感じます。
ではさっそく打ってみましょう。
スウィング中のシャフトの動きはイメージ通りです。手元側の剛性は高めでしっかりした切り返しを要求されます。中間部から先に向かってやや剛性が落としてあるのか、しなりを感じます。そして、先端部分は硬め。全体的にねじれがなく引き締まった印象があり、しなり量も少なくスピード感があります。

強弾道で前へ前へ飛んでいく印象の『NXバイオレット(50g・Sフレックス)』
弾道は強いですね、鋭く前に行く感じです。練習場の測定器(トップトレーサー)でのボールスピードも良い数値が出ます。スピーダーNXらしくボールの掴まりは良い印象で、大きく左につかまるようなボールではなく、ほどよくつかまります。
インパクト時にヘッドが開きにくく、フェース面がスクエアに当たりますが、必要以上にフェースが左に向いてくる感じはありません。ヘッドを飛球線方向へしっかりと押し込んでくれる動きがありつつコントロールもしやすい印象で、ドローボールが打ちやすく感じました。女子プロも使用者が多くいる、アスリートゴルファー向けの基準スペックらしいフレックスだと思います。
一般アマチュアの基準となり得る『NX バイオレット(50g・フレックスSR)』※シャフト振動数244CPM
個人的に「NX バイオレット(50・SR)」はバランスが良く振り抜きやすく感じました。フレックスS同様の引き締まった印象はあるものの、シャフト全体の剛性が少し落としてあり、手強さは感じません。切り返しもしやすく、スウィング中もヘッドポジションやシャフトのしなりも感じられます。

50グラム台の「NXバイオレット」を選ぶ際の基準フレックスは「SR」がおすすめ
先端部分も動くのですが、インパクト時に自分が思っているよりもヘッドが前に行くことはありませんので、厚くインパクトできて、ヘッドコントロールしやすく、しっかりとボールをとらえることができます。
また、フェースにボールがしっかり乗っているのでバックスピン量も増えすぎることはないでしょう。Sフレックスだと硬く感じてしまい、振りにくさを感じる方や、一般のアマチュアゴルファーが50グラム台の『NX バイオレット』を選ぶ際の基準フレックスとして良いでしょう。
飛距離アップを目指すスウィンガータイプに合う『NX バイオレット(50g・フレックスR)※シャフト振動数235CPM
僕がイメージしていたRフレックスよりもしっかりとした仕上がりです。SやSR同様シャフト自体にねじれは感じず、切り返しもスムーズで力むことなく振れるため、シャフトにテンションをかけずにスウィングで振り抜くイメージがいちばん合っていると思います。
ボールのつかまりの良さも体感しやすく、ボールが前に行く推進力もありますので、飛距離アップを求めるスウィンガータイプのゴルファーに試して欲しいフレックスです。
意外にHS43m/sでも扱える『NX バイオレット(50g・フレックスX)』※シャフト振動数263CPM
Xフレックスは今回の検証で参考までに用意して試させていただきました。
私のヘッドスピード(42~43m/s)だと本来の性能が発揮できないと思っていましたが、意外に良い結果が出ました。当然、シャフト自体にフレックス通りの硬さはあるものの、本格的プロ用シャフトのようなハードな硬さではなく、気持ちの良い硬さが印象的。
先端部分がほどよくボールをつかまえる動きは『NX バイオレット』らしさがありますので、プロモデルのシャフトだとしなり感がなく、ハードに感じるという方にオススメです。
もし興味があれば是非打ってみることをオススメしています。