女子ツアーでも使用率の高いフジクラ スピーダーNX シリーズから、『NX バイオレット』が今年9月に発売された。NXシリーズ初代『ブルー』の後継モデルの位置付けにあたるというが、果たして一体どんなシャフトなのだろうか? クラブナビゲーター・吉田朋広が検証した。

元調子系シャフト使用者にオススメの『NX バイオレット(60g・フレックスS)』※シャフト振動数258CPM

続いて60グラム台を検証していきましょう。

50グラム台同様、シャフト全体の剛性感はしっかりした印象ですが、重量があるぶん、マイルドに感じられます。切り返しのタイミングは「50S」よりも取りやすく、個人的には50グラム台のフィーリングとは別の要素があるなと感じました。

画像: 60グラム台は元調子系シャフトを使用している方に違和感ない印象

60グラム台は元調子系シャフトを使用している方に違和感ない印象

60グラム台は男子プロの使用も想定しているからでしょうか、元調子系のシャフトを使用している方にも違和感のない印象です。トップからダウンスウィングにかけての間を取りやすく、スムーズに切り返すことができました。ヘッドスピードの加速はあまり感じませんが、50グラム台に比べて、大きく減速することもありません。

つかまり感はスピーダーNXらしく、インパクトエリアで飛球線方向にフェースが動いてくれ、確実にボールをとらえてくれます。インパクトも分厚いのでボールが吹け上がる感じは一切ありませんし、ミートしやすいのでボールスピードも出ています。

50グラム台のようなスピード感はありませんが、安定したシャフト挙動は魅力的です。こちらも是非試して欲しいフレックスです。

フレックスSより中調子を感じる『NX バイオレット(60g・フレックスSR)』※シャフト振動数249CPM

フレックスSよりも軟らかいSRですが、個人的にはフレックスの違いよりもしなるポイントの違いを感じました。もちろんSよりしなりますが、若干”元調子”系の要素を感じるSフレックスよりも”中調子”らしい印象です。シャフト中間部から先にかけて動きがありますので、Sフレックスよりも弾道はやや高めですが、ボールがつかまりすぎて左が気になるといったこともないでしょう。

『NX バイオレット』の特長である「ボールをつかまえて打ち出し角度が上がる」を体感できていますが、決してフェースは上を向かず、インパクトは厚く、フェースでボールを押し込むイメージです。SかSRかはヘッドスピードに関係なく自分のスウィングタイミングやフィーリング、装着するヘッドスペックに合わせて選べば良いと思います。

今回は『NX バイオレット』の60、50グラム台を検証しましたが、12月24日(火)12時30分公開予定の次回は40グラム台の検証と、『NX バイオレット』とフェアウェイウッドとのマッチングや、初代『NX ブルー』との違いについて考察していきたいと思います。

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