6月の初優勝からシーズン3勝、一気にトッププロの一人になった桑木志帆。ギア契約はブリヂストン。みんなのゴルフダイジェスト特派記者で、桑木のコーチも務めている中村修プロに、改めてクラブについて聞いた。
 
▶桑木志帆のクラブを1本ずつ写真でチェック!
画像: 45.25インチ。シャフトは中調子モデルのディアマナBBの50グラム台(S)。ドライビングディスタンスは249.4ヤードでツアー17位

45.25インチ。シャフトは中調子モデルのディアマナBBの50グラム台(S)。ドライビングディスタンスは249.4ヤードでツアー17位

ドライバーはB‐リミテッドB1 LSの9度。「桑木は元々スピン量が多いタイプなので、ドライバーはとにかくロースピンモデルが基本です」(中村・以下同)

画像: 2本のUTはテンセイ1Kハイブリッド70S。コースによってオプションで5Wを入れることもある

2本のUTはテンセイ1Kハイブリッド70S。コースによってオプションで5Wを入れることもある

3WはB1 STで目安は220ヤード。3U、4UはB2 HT HY、この2本で175~200ヤードを広くカバーする。アイアンは高校時代から愛用する2016年モデルのツアーB X-CB。5IからPWの6本。

画像: 2016年発売モデルで、プロ入り前の高校時代から使用。現在はブリヂストンのニューアイアン、241CBを中心にテスト中

2016年発売モデルで、プロ入り前の高校時代から使用。現在はブリヂストンのニューアイアン、241CBを中心にテスト中

「彼女のクラブ選びの基準は、まずは打感と顔。新しいモデルをテストしてショットの数値が良くても、構えた時の見た目、打感や振り抜き感がしっくりこなければ替えません。慎重派だと思います」

ニューモデル、ブリヂストンの241CBアイアンはオフに入った現在テスト中。フィーリングは上々とのこと。来年の開幕はニューアイアンに替わっていそうだ。

画像: シーズン途中に52度、58度のグリップをバックラインなしに変更。フェース開閉の自由度が増し、アプローチ のバリエーションが広がったという

シーズン途中に52度、58度のグリップをバックラインなしに変更。フェース開閉の自由度が増し、アプローチ
のバリエーションが広がったという

パターはピンのブレード型PLDアンサー2プロト。シャフトはステップレス好きでN.S.プロ モーダス³ システム3を挿している。

画像: シーズン中のニチレイレディスからピンのブレードへ変更。打感が心地よく、距離感が合わせやすくなり、何よ りも「ラインが描けるようになった」という。これはロフト4度のほう

シーズン中のニチレイレディスからピンのブレードへ変更。打感が心地よく、距離感が合わせやすくなり、何よ
りも「ラインが描けるようになった」という。これはロフト4度のほう

パターに関しては、今年4月のパナソニックオープン最終日にマレット型からオデッセイのブレード型にスイッチ。すると〝ラインが作れる〟と好感触、その日、ノーボギーの68で回った。

6月のニチレイレディスからは、現在のピンのPLDアンサー2を使い始め、2週後の資生堂レディスで念願の初優勝と、いい流れのきっかけとなった。

8月のニトリレディスでは、グリーンが重く、フィーリングを合わせるため同型ヘッドでロフトを1度寝かせたロフト4度のパターを作ってもらい、打ち出しのキャリーを伸ばして対応、2勝目を引き寄せた。秋の高速グリーン時期はロフト3度でプレーしたが、最終戦リコーカップの宮崎CCの高麗グリーンに照準を合わせ、再び4度のパターを用意、前週のエリエールレディスから使い感覚を合わせて、狙い通り最終戦で3勝目。

「高速グリーンは3度、重いグリーンは4度と使い分けました。結果、バーディ数は昨年の409から429に増加、3勝の好結果につながったと思います」

桑木のパター二刀流戦略、来シーズンはどんな戦略になるのか。例年通りならば開幕戦はグリーンの芝目が強い琉球GCが舞台だ。

画像: くわき・しほ/2003年1月生まれ。岡山県出身。2021年プロ合格、倉敷芸術科学大在学中。2022年ツアーデビュー。今年の資生堂レディスで初優勝。その後も勝利を重ね通算3勝

くわき・しほ/2003年1月生まれ。岡山県出身。2021年プロ合格、倉敷芸術科学大在学中。2022年ツアーデビュー。今年の資生堂レディスで初優勝。その後も勝利を重ね通算3勝

1W/B-リミテッドB1 LS(9度)・ディアマナ BB53(S)
3W/B1STフェアウェイ(15度)・ディアマナ BB53(S)
3U・4U/B2HT HYユーティリティ(21・24度)・テンセイPro 1K ハイブリッド70(S)
5I~PW/ツアーB X-CB(2016年)・N.S.プロ850GH(S)
GW・AW・SW/BRM2 ウェッジ(48・52・58度)・N.S.プロ850GH(S)
PT/ピン PLDアンサー2 プロト(3度⇔4度)・N.S.プロ モーダス³システム3ツアー125
BALL/ツアーB X
※スペックは編集部調べ
※パターは同型ヘッドのロフト3度と4度を使い分け
※スペックとスタッツは12月9日時点のもの

PHOTO/Hiroyuki Okazawa

※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月24日号より

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