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中野恵里花プロってこんな選手!
●なかのえりか
2023年プロテスト合格(96期生)。2000年1月25日生まれの24歳・O型・龍谷大学卒・京都府出身・157㎝・インスタ「@_erikamoon_)」/好物は「チョコレート」(特に伊藤久右衛門の宇治抹茶生チョコレート)」や「肉と白米」/稲見萌寧や菅沼菜々などと同学年。6度目の挑戦で悲願のプロテスト合格を果たした。

中野恵里花
不調を乗り越えたい
ルーキーとして戦った1年間。不調が続いた中野プロはどんな心境で戦っていたのか?
「今年はメンタルが不安定で、それがショットに顕著に出てしまっていたなと感じています。ステップ・アップ・ツアーの開幕戦(『YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament』)の2日目の途中で、ドライバーショットが右斜め45度にプッシュアウトしてしまった感覚が離れなくて、打つ前にミスした自分を思い浮かべるようになってしまって。昔からスウィングを見てもらっている母にも相談しながら解決策を見つけようとしています。
もともとゴルフを始めたのも両親に練習場へ連れて行ってもらったことがきっかけでした。私は全然覚えていないんですけど、その場でスクールに入るって決めたみたいなんです(笑)。何が刺さったんですかね? たぶん運動神経がいいほうではないので、ゴルフだけができるスポーツで楽しいと思えたんやと思います」

「水泳にも挑戦したことがありますが、すぐ挫折して一カ月でやめました(笑)」
憧れの宮里藍から教わったこと
その後、プロを目指すきっかけの1つとなったのは、宮里藍がプレーする姿をTV中継で見たことだそう。
「もちろんプレースタイルもかっこいいですが、ファンの方への対応も素敵で、当時の自分にはすべてが輝いて見えたんやと思います(笑)。これもまた私はまったく覚えていないんですが、4歳の時に両親に連れて行ってもらった試合で私が『あいちゃ~ん』って叫んだことがあったみたいで(笑)。それに対して手を振ってくれたという思い出があるみたいです。ちゃんとお会いしたのは、5月に開催された『サロンパスカップ』の会場で行われた私たちルーキーとのトークセッションの時。その中でも印象的だったのは、成績が出なくて辛いと相談した子への『自分の悪いところを数えていくんじゃなくて、小さいことでもいいからできたこと、いいことをどんどん数えて積み重ねていきなさい』というアドバイスでした。
藍さんも『ミスした時の感覚のほうが記憶に残る』とおっしゃっていて、でもその中でも『自分ができたことを数えていきなさい』と教えてくれました。以前から試合中に打ったショットの状況はメモしていましたが、藍さんの言葉を聞いてからは、できたことも一緒に書くようになりました。ミスは引きずってしまうけど、一打一打できたことを数えることでプラス思考になっていけている部分はあると思います」

メンタルに悩むと昔から啓発本に手が伸びるそう。「お薦めは『社長になる人はなぜゴルフがうまいのか? 』です。これは、高1、2くらいの頃に本屋さんで見つけました。この頃もミスを恐れて振れないことに悩んでいたな」
リフレッシュになるのは“没頭する時間”
常に頭をフル回転させていそうな頭脳派の中野プロ。ストレス解消法は、アニメを観ることやネイル……とたくさん教えてくれた。
「ネイルは、塗ってから固めるまでに両手で1時間半~2時間くらいかかるんです。その間はずっとアニメを観ていますね。一番好きなのは、『新世紀エヴァンゲリオン』。ツインテールの女の子がめっちゃ好きで、エヴァのアスカ(惣流・アスカ・ラングレー)が、ほんっとに大好きなんです(笑)! 好きな声優さんは石田彰さん(『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役)。男性だけど男性っぽくない中世的なキャラが合う艶やかな声がめちゃくちゃ好き。一番お会いしたい声優さんですね。アニメは元気をもらえるし、現実逃避できるからいいんです。集中して没頭できる時間がすごく好きですね」

自身はショートヘアの中野プロ。「ロングで降ろすのが似合わない。反対に顔周りに髪がないほうが似合うっていうことはショートも似合うんちゃうかと思って、ショートにしました!」
または、聖地巡礼もするという中野プロ。
「長野県で試合があった時は、映画『サマーウォーズ』の聖地・上田市に、山口県に行った時は『新世紀エヴァンゲリオン』の聖地に行きました」
中野プロの“好物”について聞いてみた!
彼女の“好物”は「チョコレート」だが、「肉と白米」も好きだという。自身がメンバーであり、撮影を行った東城陽GCの推しメシは、「”やわらか”豚ヘレカツ膳」だそう。

チョコのほかにも「京都にある『かつくら』というお店のトンカツもお薦めです」
「ヒレカツは衣が薄めであっさりしたものが好きなのですが、ここのは、それこそ淡白ではないけれど脂身がないイメージ。小学生の頃から練習させてもらっていますが、その頃からこれがある日はだいたい注文していますね。
あとは、自分で擦ったゴマをかけて食べるタイプも好き。ソースは直接かけるのではなく擦ったゴマの中に入れて食べる派です」
見てほしい、私のプレースタイル「体重移動が課題です」
平均飛距離:240Y
「緊張すると、体重移動ができず球がバラつきがち。普段は“ステップ打ち”という練習法に取り組んでいて、その際、左から右へ行くときは左足の母指球あたりに、体重を移動するときはかかとに圧をかける意識を強く持っています」
得意クラブ:ドライバーとパター
たとえショットが曲がっても、パターできっちり締めるところ(我慢強いプレー)

Q&Aにも答えてくれたので、ぜひチェック
中野恵里花に10の質問!
Q1. 嫌いな食べ物
納豆
Q2. 自分の性格
我慢強い・明るい!
Q3. ストレス解消法
アニメを観ること・ネイル・ゲーム・飼い猫とたわむれること
Q4. 変なこだわりや癖
プレー中に歩いている時、歌を歌っていること
Q5. 練習で最初に打つクラブ/最後に打つクラブ
58度/9I
Q6. コンビニでついつい買ってしまうもの
ローソンの『どらもっち』
Q7. 最近クスッと笑ったこと
飼い猫がベッドから落ちたこと
Q8. 憧れのプロゴルファー
宮里藍
Q9. 移動中によく聴く音楽
Kalafinaさんと高橋優さんと、アニソン全般♡
Q10. ルーキーイヤーを漢字一文字で表すと
「苦」
苦い・苦しいルーキーイヤーでした。『アクサレディス』で予選落ちして苦いデビューとなり、成績にも苦しんだ一年。その中でもファンの皆さんとたくさん交流できたので、苦しかったけど、充実した一年でした。
今後の目標と読者の方に一言
「我慢強いプレーが、自分のプレースタイルだと思っています。ショットで曲げてしまっても、パターで最後締めるところを見てほしいなと思っています! 」
次回の第5回は、吉澤柚月プロのインタビューをご紹介します。
PHOTO/Tsukasa Kobayashi
THANKS/東城陽ゴルフ倶楽部
※月刊ゴルフダイジェスト1月号より一部抜粋