
ほしの・りくや/1996年5月生まれ。茨城県出身。水城高校在学中に関東ジュニアを連覇。2016年日本大学を中退し、プロ転向。2018年フジサンケイクラシックでプロ初優勝。欧州参戦2年目の今年2月にカタール・マスターズで欧州ツアー優勝
ギア契約はダンロップ。気に入ったクラブは長く愛用するタイプだ。

セッティング中で唯一の最新モデル。ドライバーだけはニューモデルを好んで使っている。「少し右を向いている」顔が好み
現在のドライバーは新しいスリクソンZXi。前作のZX Mk Ⅱ使っていた流れで決めたモデル。シャフトはディアマナ プロト。このニュードライバーには鉛を貼っていないが、それ以外の13本には随所に鉛が貼られている。

ドライバーは70グラム台のシャフトだが、3WはクロカゲXTの60グラム台。5Wは学生時代から使い続けている。長く使用する理由として、最新モデルは「飛び過ぎてしまうのが困る」とのこと
3WはテーラーメイドM5。5WはスリクソンZ-TXで、なんと2010年発売のモデル。元々M2を使用していたが、3年前に欧州ツアー参戦を決めた際、ボールが浮きにくい洋芝を想定、よりボールを拾いやすいと感じたM5に替えたという。ソールの前側に少しすり減ったような鉛が貼られているが、「これは摩耗した鉛ではなく、0.1グラム単位で調整したものです」と本人。“鉛ロール”をいつも携帯して日々こまめに調整しているそうだ。

4Iはポケットキャビティの飛び系モデル。5Iからのセットは10年前のマッスルバックで、「顔がやや大きくて安心感があり、操作性も抜群です」と本人。各番手の鉛の貼り方はバラバラでも、それぞれに意図があるのだという
4Iが2018年発売のポケットキャビティアイアン、スリクソンZ585。5I~PWは2014年モデルのマッスルバック、スリクソンZ945。アイアンは各番手のバックフェースには星野自身が貼った大小の鉛がしっかり貼られている。「キャディバッグ内でアイアンが擦れて鉛が剥がれたりしないようにアイアン用のヘッドカバーを交互番手に着けています」というこだわり。

3年前に欧州挑戦を睨んで56度をセッティングに追加。この52度は50度のヘッドを2度寝かせたモノ。56度と60度はソールを自分好みに削って、ロフト表示が消えてしまっている
ウェッジは2017年モデルのクリーブランドRTX3の50度を2度寝かせた52度、56度、60度の3本態勢。いずれもバックフェースに鉛を貼っているが、52度のバックフェースには2つ穴を空けて、重量と振り心地を繊細にカスタマイズしている。

このパターにもヒール側のウェイト部分に小さな鉛を重ねて貼っている。同じモデルを6本持っていて、それぞれグリーンのセッティング等で役割が変わるのだという
パターはオデッセイのホワイトライズiX。これまた古いマレット型パターで、2012年発売モデル。「これを超えるパターに出合いません」と大のお気に入り。

自称”ナマラー”の星野が常備している鉛。
日々、鉛の位置を小まめに調整している。鉛ロールを常に携えている“鉛同盟”募集中とのこと。
この秋発売のニュードライバーから14年前の5Wまで、時代をまたぐ14本で2025年のPGAツアーに挑む。初戦はおそらく1月のソニーオープン・イン・ハワイだ。
1W/スリクソン ZXi(9.5度)・ディアマナ プロト(7X)
3W/テーラーメイド M5(15度)・クロカゲ XT60(6TX)
5W/スリクソン ZーTX (18度)・ディアマナ プロト(7X)
4I/スリクソン Z585(22度)・ダイナミックゴールド(X100)
5I~PW/スリクソンZ945 ・ダイナミックゴールド(X100)
GW~SW/クリーブランド RTX3(52・56・60度)・ダイナミックゴールドツアーイシュー(X100)
PT/オデッセイ ホワイトライズ iX#3 SH
BALL/スリクソン Zスター ♦ダイアモンド
※スペックは編集部調べ(12月12日時点のもの)
※ウェッジ52度はネック調整でロフト50度→52度に調整
※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月31日号「プロスペック」より(PHOTO/Tadashi Anezaki)