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試打&解説:小倉勇人
「自分に合ったシャフトの重さや総重量。非常に大切です」

「ゴルフフィールズユニオン」の店長でありフィッター。ギアの分析力に長ける
「自分のパワーよりクラブが軽いとトップのミスが多くなり、それを嫌がって手で振り下ろしてダフる、となってしまいます。シャフトの重さで適正な総重量に合わせることが大事です」
大手メーカーはタイプ違いの4 ~ 5モデルをラインナップするなど、とにかくバリエーションが増えたいまどきのアイアン。それぞれのモデルの特徴を、フィッターの小倉氏がじっくりと試打して解説!
キャロウェイ
X フォージド 7番ロフト角:33度
軟鉄の“一枚モノ”ならではの厚い打感
●初速:46.6m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:7649rpm
●キャリー:148.4Y

モーダス105・S
ブレードが真っすぐでスクエアに構えやすいです。とにかく軟らかい打感。スピンが入って球がゆっくり飛ぶし、コントロールしやすいんです。
X フォージド STAR 7番ロフト角:29度
ソフトな打感に飛距離をプラス
●初速:48.8m/s
●打ち出し角:15.0度
●スピン量:5842rpm
●キャリー:159.9Y

モーダス105・S
シンプルながら厚みのある顔つき。軟鉄の“一枚モノ”で球持ちの良さがありつつ飛距離を追求したアイアンで、打点ミスをカバーしてくれます。
APEX Ai200 7番ロフト角:30度
安定キャリーでグリーンをとらえる
●初速:48.1m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:6231rpm
●キャリー:158.6Y

モーダス105・S
グースが強くて、分厚いヘッドで力強い印象。中空ならではの心地よくハジく手応えで、球が上がりやすくてタテ距離のバラつきが少ないです。
APEX Ai300 7番ロフト角:29度
クラブが上げて飛ばしてくれる
●初速:49.1m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:7179rpm
●キャリー:160.4Y

NS950neo・S
「Ai200」より球が上がってスピンが入るし、飛距離が出ます。先のほうに当たっても距離のロスが少ないのは、Aiスマートフェースによるもの。
テーラーメイド
P7CB 7番ロフト角:33度
機能性を重視した細部のこだわり
●初速:47.4m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:7575rpm
●キャリー:152.5Y

モーダス105・S
刃先が少し前に出てボールに当てやすい。やや丸みがあって球を拾いやすく、グースでつかまりやすい。スピンがしっかり入って止まります。
P770 7番ロフト角:33度
球が上がりやすくコントロール性も◎
●初速:47.8m/s
●打ち出し角:19.0度
●スピン量:7303rpm
●キャリー:154.4Y

DGミッド115・S200
中空ヘッドで直進性と飛距離を求めつつ、ナチュラルに操作できるし、タテ距離をコントロールできます。球が高くて、ミスヒットでもキャリーが出せる。
Qi アイアン 7番ロフト角:28度
エンジョイ派が“結果”を出せる
●初速:49.4m/s
●打ち出し角:17.0度
●スピン量:6853rpm
●キャリー:161.8Y

DGミッド115・S200
大きくて分厚いヘッドで安心感の塊。初速が出るのに高さも十分だし、打点ミスをしても変わらず強い球に。ソール幅が広くてダフりにくいです。
P7MC 7番ロフト角:34度
軟鉄鍛造アイアンの魅力が凝縮される
●初速:47.7m/s
●打ち出し角:19.0度
●スピン量:7765rpm
●キャリー:153.1Y

ディアマナThump95・S
ブレードが短くてスコアラインがヒール寄りで操作性が高いけれど、敏感すぎません。顔も打感も極上。球が高くてスピンがしっかり入ります。
P790 7番ロフト角:30.5度
寛容性が高く飛びも申し分ナシ
●初速:50.3m/s
●打ち出し角:17.0度
●スピン量:6806rpm
●キャリー:165.4Y

DG EXツアーイシュー・S200
ブレードが長めで直進性があり、フェースをローテーションしないで打つ人に合います。打点ブレに強くて球がネジれないし、スピンも入ります。
タイトリスト
T100 7番ロフト角:34度
球が引っかからず操作しやすいヘッド
●初速:47.0m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:7679rpm
●キャリー:151.0Y

モーダス115・S
シャープな顔でちょいグースですが、トウ側が逃げてます。球がフェースに乗る感覚があり、操作性が抜群。マッスルよりは打点ミスに強いです。
T150 7番ロフト角:32度
T100と同じ感覚でちょい飛んでくれる
●初速:48.9m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:7204rpm
●キャリー:157.0Y

モーダス105・S
“ロフトが立ったT100”“飛ぶT100”というイメージです。「T100」と「T150」で、自分の距離感に合うほうを選びたいですね。
T200 7番ロフト角:30.5度
ラインを出してグリーンを狙える
●初速:49.8m/s
●打ち出し角:17.0度
●スピン量:6541rpm
●キャリー:164.4Y

NS105T・S
「T100」「T150」と顔やサイズは同じですが「T200」はブレードがやや厚い。球を狙った方向へ出しやすくて曲がりにくいです。
T350 7番ロフト角:29度
アイアン型UTを思わせる顔と性能
●初速:49.5m/s
●打ち出し角:19.0度
●スピン量:6424rpm
●キャリー:165.4Y

NS880AMC
「T100」などと形状は同じでも、ブレードが長くて厚く大きいのでクラブを短く感じる。重心が低くて球がよく上がり、高さで止まります。
「フェース長やソール幅の違い。 チェックしたいポイントです」

写真左:「各モデル、個性の違いが出てますね」
写真右上:「フェースの長さによって、操作しやすいか直進性が高いかが見えてくる」
写真右下:「同じ7Iでも、ソールの幅が広いモデルから狭いモデルまでさまざま」
「フェース長が長いヘッドは、ミスヒットに強くて直進性が高くなりやすいです。逆に、短いと操作しやすいですが、トウ側にウェイトが入っていると見た目より直進性が高くなりやすい。ソールの幅も、モデルによっていろいろです。ソール幅が広いと、ダフリ気味に入ってもソールが滑ってくれてボールにコンタクトできる。この2つをチェックしてみましょう」
スピン量ランキング

1位:【7765rpm】テーラーメイド/P7MC ロフト:34度
2位:【7679rpm】タイトリスト/T100 ロフト:34度
3位:【7649rpm】キャロウェイ/X フォージド ロフト:33度
平均キャリーランキング

1位T:【165.4Y】タイトリスト/T350 ロフト:29度
1位T:【165.4Y】テーラーメイド/P790 ロフト:30.5度
3位:【164.4Y】タイトリスト/T200 ロフト:30.5度
取材・文/新井田聡
写真/有原裕晶、田中宏幸
協力/ユニオンゴルフクラブ
パフォーマンスゴルフスタジオ(PGST)
※月刊ゴルフダイジェスト2月号「最新&人気アイアン本当の実力総点検!」から一部抜粋
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本日公開しているアイアンの最新&人気アイアンは、全4回に分けてお届けした。より詳しいデータは、月刊ゴルフダイジェスト2月号、Myゴルフダイジェストにて掲載中!
52本の練習場試打結果はこちらから
https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17739738