数多くのモデルがあふれている今どきのアイアン。「どれを選んでいいのか、わからない」というゴルファーのために、「月刊ゴルフダイジェスト」では徹底的に試打を実施し、最新アイアン52モデルをタイプ別に分類している。「みんなのゴルフダイジェスト」では、52本をメーカー別に全4弾に分けてお届け。第3弾となる今回はピンゴルフ・ダンロップ・グローブライドの3ブランドをご紹介。【全4話中3話目】
 
▶第1弾「キャロウェイ/テーラーメイド/タイトリスト編】」を読む
▶第2弾「ブリヂストン/ミズノ/プロギア編」を読む
▶第4弾「ヤマハ/フォーティーン/本間ゴルフ/ロイヤルコレクション/ヨネックス編」を読む

試打&解説:小倉勇人
「自分に合ったシャフトの重さや総重量。非常に大切です」

画像: 「ゴルフフィールズユニオン」の店長でありフィッター。ギアの分析力に長ける。

「ゴルフフィールズユニオン」の店長でありフィッター。ギアの分析力に長ける。

「自分のパワーよりクラブが軽いとトップのミスが多くなり、それを嫌がって手で振り下ろしてダフる、となってしまいます。シャフトの重さで適正な総重量に合わせることが大事です」

大手メーカーはタイプ違いの4 ~ 5モデルをラインナップするなど、とにかくバリエーションが増えたいまどきのアイアン。それぞれのモデルの特徴を、フィッターの小倉氏がじっくりと試打して解説!

ピンゴルフ

ブループリントS 7番ロフト角:33度

アスリート向けのやさしいアイアン”

●初速:48.7m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:7389rpm
●キャリー:155.9Y

画像1: モーダス105・S

モーダス105・S

小ぶりでヒール寄り重心のヘッドなので、ヒール側で打っても距離が落ちません。少しソリッドで、乾いたクリアな打音。シャープに振り抜けます。

ブループリントT 7番ロフト角:33度

イメージ通りに球を打ち分けられる

●初速:48.0m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:7441rpm
●キャリー:155.3Y

画像2: モーダス105・S

モーダス105・S

「S」より小ぶりで“シュパッ”と振り切れる。やりたいことがすべてできる、操作性の高さがたまりません。こちらも乾いたソリッドな打感です。

i230 7番ロフト角:33度

見た目はシャープでも安定キャリー

●初速:49.2m/s
●打ち出し角:17.0度
●スピン量:7890rpm
●キャリー:158.9Y

画像3: モーダス105・S

モーダス105・S

ヒール側が高くて四角っぽいフェースのカタチ。「i210」に比べてミスの寛容性が高くなり、芯を外しても球が上がってキャリーが安定します。

i530 7番ロフト角:27.5度

精悍なルックスで飛ばせる中空

●初速:50.9m/s
●打ち出し角:17.0度
●スピン量:6862rpm
●キャリー:168.1Y

画像1: NS950neo・S

NS950neo・S

ロフトが立っていて初速が出ます。ランも含めた飛距離に寄ったアイアン。ブレードがやや長くて、トウやヒールに外しても球が曲がりづらいです。

G730 7番ロフト角:26.5度

ミスにかなり寛容高弾道で飛ばせる

●初速:51.2m/s
●打ち出し角:15.0度
●スピン量:6369rpm
●キャリー:170.4Y

画像: NS750neo・S

NS750neo・S

ポケキャビで重心が深く弾道がかなり高い。ストロングロフトでハジキがあって飛ぶ。打点ミスしてもダフっても、弾道が変わりません。

ダンロップ

スリクソンZXi7 7番ロフト角:32度

ミスをカバーするアスリートモデル

●初速:47.9m/s
●打ち出し角:16.0度
●スピン量:7144rpm
●キャリー:155.2Y

画像: DG・S200

DG・S200

アスリート向けでも、ブレードが長め・厚めでガチッとした印象です。“ズン”というマッスル然とした重い打感で重い球。ミスの強さもあります。

スリクソンZXi5 7番ロフト角:31度

ブレない弾道でグリーンを狙い撃ち

●初速:49.5m/s
●打ち出し角:15.0度
●スピン量:6721rpm
●キャリー:155.7Y

画像4: モーダス105・S

モーダス105・S

「ZXi7」に似た顔ですが、グースが少しついてます。大きめのヘッドで重さを感じる。MOIが大きめで打点がバラついても球がネジれません。

スリクソンZXi4 7番ロフト角:28.5度

打点がバラけても球が散らばらない

●初速:49.8m/s
●打ち出し角:17.0度
●スピン量:6698rpm
●キャリー:164.2Y

画像2: NS950neo・S

NS950neo・S

ブレードが長く厚くて“UT”を思わせます。トップの薄い当たりでもしっかり飛び、ミスヒットにかなり強いし、ソールが広くてダフりづらい。

ゼクシオX 7番ロフト角:28.5度

トータルバランスに優れて結果が出せる

●初速:50.0m/s
●打ち出し角:17.0度
●スピン量:6410rpm
●キャリー:165.8Y

画像: DG95・S

DG95・S

ブレードが厚め&グースが強めでも、顔立ちは端正です。先が走るシャフトで、アイアンが苦手な人でも刺さりづらい。ある程度振れる人にいい。

ゼクシオ13 7番ロフト角:28度

やさしさを極めた高性能アイアン

●初速:50.5m/s
●打ち出し角:16.0度
●スピン量:6524rpm
●キャリー:166.9Y

画像: NS850DST・R

NS850DST・R

大きいサイズで安心感がありながら、フェースが返って狙った方向へ出しやすい。ワイドソールでダフリに超強いし、球の高さがしっかり出ます。

グローブライド

オノフAKA 7番ロフト角:28度

端正なルックスでやさしいアイアン

●初速:51.3m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:6942rpm
●キャリー:169.4Y

画像: NS850neo・S

NS850neo・S

大きくても端正な顔で、ブレードにやや丸みがありボールを包み込むイメージです。軽やかにハジく打感で、球が上がりやすくて曲がりづらい。

オノフKURO 7番ロフト角:32度

ラインを出しつつ操作して狙える

●初速:48.4m/s
●打ち出し角:18.0度
●スピン量:7332rpm
●キャリー:157.1Y

画像5: モーダス105・S

モーダス105・S

直線が多くてスクエアに構えやすいカタチ。弾道を打ち分けやすいし、薄い当たりやトウ側に当たっても、結果が大きく変わらず、方向を出せます。

「フェース長やソール幅の違い。 チェックしたいポイントです」

画像: 写真左:「各モデル、個性の違いが出てますね」 写真右上:「フェースの長さによって、操作しやすいか直進性が高いかが見えてくる」 写真右下:「同じ7Iでも、ソールの幅が広いモデルから狭いモデルまでさまざま」

写真左:「各モデル、個性の違いが出てますね」
写真右上:「フェースの長さによって、操作しやすいか直進性が高いかが見えてくる」
写真右下:「同じ7Iでも、ソールの幅が広いモデルから狭いモデルまでさまざま」

「フェース長が長いヘッドは、ミスヒットに強くて直進性が高くなりやすいです。逆に、短いと操作しやすいですが、トウ側にウェイトが入っていると見た目より直進性が高くなりやすい。ソールの幅も、モデルによっていろいろです。ソール幅が広いと、ダフリ気味に入ってもソールが滑ってくれてボールにコンタクトできる。この2つをチェックしてみましょう」

スピン量ランキング

画像1: 最新&人気アイアン52モデルを徹底試打! 性能と特徴を総まとめ【ピン/ダンロップ/グローブライド編】

1位:【7441rpm】ピンゴルフ/ブープリントT ロフト:33度
2位:【7389rpm】ピンゴルフ/ブループリントS ロフト:33度
3位:【7332rpm】グローブライド/オノフKURO ロフト:32度

平均キャリーランキング

画像2: 最新&人気アイアン52モデルを徹底試打! 性能と特徴を総まとめ【ピン/ダンロップ/グローブライド編】

1位:【170.4Y】ピンゴルフ/G730 ロフト:26.5度 
2位:【169.4Y】グローブライド/オノフAKA ロフト:28度
3位:【168.1Y】ピンゴルフ/i530 ロフト:27.5度

取材・文/新井田聡 
写真/有原裕晶 田中宏幸
協力/ユニオンゴルフクラブ
パフォーマンスゴルフスタジオ(PGST)

※月刊ゴルフダイジェスト2月号「最新&人気アイアン本当の実力総点検!」から一部抜粋

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本日公開しているアイアンの最新&人気アイアンは、全4回に分けてお届けした。より詳しいデータは、月刊ゴルフダイジェスト2月号、Myゴルフダイジェストにて掲載中!

シリーズ全編はこちらから

https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17739726

https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17739753

https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17739738

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