
進化した“シアターブレード”でフィーリングが向上!
10年モノを使う私はイマドキのアイアンを使うライバルに比べると、1番手飛んでいない気がする。私も彼みたいにカッコいいアイアンで飛ばしたい! 「今アイアン買い替え検討中」と告げると、彼は7Iをバッグから抜いて「コレ打ってみて」と言う。
シンプルなデザインはマッスルバックみたいで難しそうだが、実はちょっと憧れていた。軽く素振りをして振り抜くと美しい弾道を描いてグリーンへ飛んでいく。ベタピン? と思ったらグリーンオーバー。彼は笑いながら「コレ飛ぶでしょ? カッコいいし打感も最高! 最近モデルチェンジしたから、それを買ったら?」

TB-5 フォージド アイアン◎ロフト角(7I)/30度◎ライ角(7I)/62度◎素材/軟鉄(S20C)◎シャフト/FS-90i スチールシャフト(S/93g、R/89g)、FT-70i カーボンシャフト(ワンフレックス/70g)◎価格(税込)/15万4000円(#6~9、PW)
薦めてくれたのはフォーティーン『TB-5 フォージド アイアン』の新作。彼と同じ21年モデルでもいいんだけど、彼いわく「変わってはいけない部分を残して、磨き上げた感じ」だそう。ターゲットプレーヤーは、長いゴルフキャリアを持っており自分のプレーやクラブにこだわりを持つ“熟練者”“ベテラン”のアマチュア。
前作において“完璧”を誇った機能はあえて変えず、さらに精度を上げ維持。ナイスショットを打つと最高の打感だ。ミスショットでは、「ミスしましたよ!」と優しくフィードバックしてくれる。
シアターブレード構造の大きなメリットは機能(重心性能)を変化させずに意図した箇所へと肉厚を自在に変化させられること。この進化は絶大で打感最高だった前作より、さらに快感度が上がっている気がする。

どのようなライでも対応できる「ユニバーサルソール」。前作よりもさらにラウンド形状を洗練させ、抜けの良さが向上
すぐに購入して彼とラウンド。新製品試打ラウンドになってしまった。洗練されたユニバーサルソールで実戦力が増し形状もよりシャープさを醸し出したと、彼が一番進化を実感している。「いいな」と「やばい」を連発して、私のアイアンばかり使っている。それは良いんだけど、持ち主よりナイスショットを連発するのはやめてくれない?
TEXT/Motoharu Tajima
PHOTO/Takanori Miki
※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月31日号「GG&G」より