「週刊ゴルフダイジェスト」でゴルルとして活躍する水谷花那子(気象予報士)はボールが飛ばないことに不満を抱いていた。それならばと12月31日号では、飛ばしレッスンを得意とする服部公翼プロに相談し、レッスンしてもらうことに。服部プロが言うにプラス10~20Yは十分に飛距離アップが可能とのこと。「みんなのゴルフダイジェスト」でも2回に分けてご紹介。飛ばないゴルファーにオススメのレッスン開始!【2回中2回目】
 
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画像1: 「背中を丸めてフェース面の管理をする」これが飛ばしの秘訣!【水谷花那子のお悩み解決・後編】

左・ゴルル水谷花那子
大学のゴルフサークルでゴルフを始める。平均スコア100、ドライバーの平均飛距離160Y。気象予報士の資格を持ち、テレビ、ラジオなどの仕事もこなす。

右・解説/服部公翼プロ
1983年生まれ。USGTF公認ティーチングプロ。ゴルフの専門学校を卒業後、オーストラリアにゴルフ留学。独自の飛距離アップ法をベースに飛ばしの理論を展開。飛距離に特化したレッスンで人気を集める。自身も300Yを超えるショットを放つ。

飛ばしレッスン②フェース面の管理

水谷 体重移動ではなく、軸回転。イメージがつかめてきました。もうひとつの原因は、フェースが開くことでしたね。

服部 これも今のクラブにマッチした理論になります。

水谷 難しい理論は苦手です。わかりやすくお願いします。

画像: 脚を使って背中を丸めよう

脚を使って背中を丸めよう

服部 クラブは野球のバットと違い、すべて偏重心です。簡単に言えば、シャフト軸線上の右側に重心があるわけです。そしてクラブの中で最もヘッドが大きいのがドライバーです。ということは、大型ヘッドは、右に回りやすいのです。

水谷 右に回りやすい……。

服部 つまりドライバーはフェースが開きやすいんです。

水谷 あっ、なるほど。ようやく理解しました。

服部 クラブ全般に言えることですが、とくにドライバーはフェース面の管理が重要になります。フェースは開かせない、あるいは閉じたまま使う、そういう意識が必要です。できるだけフェースの開閉を抑えること。これがドライバーを使いこなす大きなテーマになります。

水谷 わかりました。どうすれば、フェースは閉じますか?

服部 まずは手や腕を使わないこと。手元が先行するほど、フェースは開くからです。そのうえで意識してほしいのが「背中を丸める」イメージです。

水谷 背中を丸める? 猫背になるってことですか?

どうやって背中丸めるの?

両肩甲骨を開きながら軸回転していくイメージ

「左右の肩甲骨を開いてインパクトすると背中が丸まります。肩甲骨を意識すると体と腕が一体化しやすくなり、手打ちも防げます。軸回転は脚で作り、フェース面は肩甲骨で管理しましょう」

画像: 肩甲骨を開くイメージが大事

肩甲骨を開くイメージが大事

服部 猫背だと姿勢が悪化する可能性があるので「背中を丸める」がベストです。背中が丸い状態が作れるといいことが2つあります。ひとつは水谷さんの欠点だった肩の開きが抑えられること。もうひとつは腕と体が一体化しやすくなります。その結果、手打ちが防げるんです。前述した脚を使った軸回転、そして背中を丸めたインパクト。この2つを組み合わせれば、飛距離アップへの道がきっと開けますよ。

今年メジャー2勝のザンダー・シャウフェレ
世界のトッププロはみんな背中が丸まる

「ザンダー・シャウフェレ、ジョン・ラーム、リッキー・ファウラーなど、みんなインパクトで背中が丸まります。ちなみにトップでは右の肩甲骨が閉じて左が開き、フォローでは左の肩甲骨が閉じて右が開きます」

画像: ザンダーのインパクト写真

ザンダーのインパクト写真

水谷 やる気が出てきました。

服部プロの分析&改善方法

ここを治したい【分析】
肩の開きが早いと振り遅れる
「左肩が早く開くと振り遅れ、フェースが開きます。フェースオープンではボールがつかまらず、飛距離も出ません。体の正面で球をとらえられないのでインパクト効率も悪いです」

→フェースが開きインパクトが弱くなる
・ボール初速が落ちる
・スライスになる
・飛距離が伸びない

実行ポイント【改善】
背中を丸めれば肩は開かない
「背中を丸めてインパクトできれば、肩が開くことはありません。フェースが開かないのでインパクトが強くなりますし、体の正面でボールをとらえられるので飛距離も伸びます」

→フェースが閉じインパクトが強くなる
・ボール初速が上がる
・球が曲がりづらい
・飛距離が伸びる

画像: 背中が丸まれば方も開きません

背中が丸まれば方も開きません

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