ゴルフ歴約20年のエンジョイ派の小沢コージは、各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」のパーソナリティを務める著名自動車ジャーナリスト。小沢と一緒に至高のゴルフCARを探す、週刊ゴルフダイジェストの人気連載を紹介。今回はスズキ フロンクス !

スズキ+アジア=コスパ最強!

アイハブアペン? もといアイハブアカー! 初めまして私はピコージ太郎です。さて、クルマ界にはいろんな壁があり、1つに「アジアの壁」がありました。正直日本でタイ生産車は売りにくいとか中国や韓国車は売れないなどなど。しかし壁は打ち破られました。それが今年ヒットしたコンパクトSUVのスズキ フロンクス。実はコレ、インド生産車なんです。

スズキは80年代にインドに進出し、10年ほど前にも現地生産ハッチバックのバレーノを日本に入れていました。全長4mとサイズは手頃で1.2ℓエンジンと1ℓターボも選べて価格も控え目でしたが質感の問題か販売は奮わず。以来輸入は途絶えてましたが、今年フロンクスを導入。これが日本でイキなり受注1万台超の大ヒット。壁を打ち破ったのです。

サイズは全長4m弱で全幅こそ1.76m強と広めで、スタイリングはほどよくマッチョでカッコよし。全高は使い勝手のいい1.5m台で、エンジンはエコなマイルドハイブリッド付き1.5ℓ。

ヒットのキモは“日本専用のハイクオリティ”戦略。作り込みや装備に一切手抜きはなく、インド車とは思えない出来。外観にはフルLEDヘッドライトやLEDリアコンビランプ装着。グリルをピアノブラックで塗ったうえ、シートは日本専用のスムーズレザー表皮。一切アジア生産車のチープさを感じさせないのです。

画像: 「スズキ+アジア=コスパ最強!」(ピコージ太郎)

「スズキ+アジア=コスパ最強!」(ピコージ太郎)

さらに、現地工場には日本仕様向けのパーツラインを設け、最新先進安全のデュアルセンサーブレーキサポートⅡを標準装備、通常のFFモデルに加えてフルタイム4WD車まで選択可能に。そのほかブラインドスポットモニターや電動パーキングブレーキ、シートヒーターまでもが標準装備なのです。また、サスペンションは前後ともに日本専用チューンのバネ&ダンパーで、ゴムブッシュやタイヤ&タイヤホイールまで日本専用。

実際に乗ると予想外のクオリティと乗り心地。加速感はごく普通で特別速くはありませんがステアリングのキレは上々。

肝心のゴルフ性能は、ラゲッジ容量290ℓでキャディバッグは1本も積載できませんが、リアシート片側を倒せば3バッグ&3人ゴルフは楽勝。そして何より価格が圧倒的で、装備全て付けたモノグレードでFFが254万円強、4WDが273万円強。コスパは最強です。

いま世界は確実に広がっているのです。

撮影車種/スズキ フロンクス
全長×全幅×全高/3995×1765×1550mm
メーカー希望小売価格/254万1000円~

撮影/三木崇徳 
撮影協力/加茂ゴルフ倶楽部

※週刊ゴルフダイジェスト2025年1月7・14日号「只今コージ中」より

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